2005年も数多くのゲームをプレイしたが、そのなかでも特にお勧めしたいのが「おでかけダンジョン」だ。特徴は、なんといってもシンプルな操作性と中毒性の高さ。ルールはいたってシンプル。プレイヤーは主人公「ひおひお」を操作し、自動生成されるダンジョンの最下層を目指す。最下層にいるボスを倒すとダンジョンクリアで、次のダンジョンに挑める。
ダンジョン内には黄色い敵アイコンが動き回っており、接触すると戦闘がはじまる。戦闘ルールも単純明快。主人公と敵には、それぞれ攻撃力と防御力が設定され、この数値で互いに受けるダメージが決まる。何度も接触して、先に相手の体力を0にすれば勝ちとなる。
主人公の「お腹」ステータスも特徴のひとつだ。主人公は時間とともにお腹が空くが、パンなどの食料アイテムを食べることで、最大100%まで満腹度を上げられる。満腹度が0%になると体力がどんどんと減り、あっという間に死んでしまう。下に行くほど強くなる敵と戦うためには、できるだけ経験値をためて、強くなっておく必要があるが、無駄に歩いていると「お腹」が空いて、危険な状況に陥ってしまう……。このあたりのバランスが絶妙だ。
ゲームの最大のポイントが「一度ダンジョンに入ったら、自分の意思では戻れない」という点。出発点である街に戻るには、最下層のボスを倒すか、ごくたまにダンジョンに現れる「帰還装置」アイテムを使う必要がある。さらに、一度街に帰還すると、同じダンジョンに挑戦する場合も「レベル1」から開始しなければならない。アイテムもほとんど没収されてしまうため、常に高い緊張感でダンジョンに挑んでゆける。
主人公がテーマパークのダンジョンを制覇する「女子高生」という設定もおもしろい。ダンジョン内では攻撃力を強化する「頭装備」と、防御力を強化する「首装備」、特殊能力を付加できる「背装備」の3種類の装備アイテムを手に入れられるが、これらのアイテムは種類ごとに形が異なっている。しかもアイテムを「装備」すると、画面右に表示される主人公のグラフィックも変化する。手に入れるのが難しいアイテムほど派手なグラフィックの場合が多く、見た目も楽しい。装備品を見つけるのもゲームの楽しみだ。
一度手に入れた装備品は、ダンジョン内で捨てても「コレクション」メニューで確認できる。コレクションでは、それまでに入手し、実際に使用するか、「鑑定」が終わったアイテムがリスト化されている。また、それまでに手に入れた装備品を主人公に着せて着せ替え人形のように楽しむことも可能。さらに、「**/242」といったアイテムの収集率が表示されるとともに、未鑑定のアイテムは「???」と「未入手」表示がされる。筆者はすべてのアイテムを手に入れるため、思わず何度もダンジョンに向かってしまったほどだ。
とにかく「中毒性の高いゲーム」、そして「長くプレイできるゲーム」を探しているならば、筆者は「おでかけダンジョン」を強くお勧めしたい。
おでかけダンジョン 1.60 モンスターが娘のようだ 装備品で見た目が変わるダンジョン探索ゲーム (3,917K) |