始業と同時に電話が鳴りはじめ、あわただしく一日がはじまる。電話の合間に電子メールをチェックして速やかに返信してゆく。途切れることなく続く電話……。こうしたときに、メールチェッカから新着メール到着の合図があると、「メールチェックを後回しにしても平気なのか、いま見るべきなのか」の判断に迷い、気になって結局すぐにチェックする。その結果、広告メールだったりする……。
そんな状況を改善するために、「指定したアドレスからのメール着信」を知らせてくれるメールチェッカはないかと考えていたところ、行き着いたのが「OneMailCheck」だ。「OneMailCheck」は、メールアカウントごとにチェック対象アドレスを指定でき、特定の相手からの新着メールが到着したときだけ教えてくれる。大切なビジネス相手から届いたメールを遅滞なく確認し、すぐに対応できるようになる。チェックを指定していない送信者からのメールは、ひと息ついた場面で確認すればよい。
「OneMailCheck」は、プライベートでも有用だ。分単位でメール着信を監視できるので、着信チェック間隔を短めに設定すれば、家族、友人、恋人など、大切な相手からのメール着信をほぼリアルタイムにチェックして、すぐに返事を出せる。
チェック対象とするメールアドレスを指定しなければ、一般的なメールチェッカ同様、着信したすべてのメールがチェックされるため、忙しいときだけチェック対象メールアドレスを指定し、普段は純粋なメールチェッカとして使ってもよい。
メールの着信は、WAVEファイルやBEEP音の再生、Scroll Lockのランプ点滅、タスクトレイの常駐アイコンの点滅などで知らせてくれる。同時に着信メールの登録名、メールのタイトル、差出人が表示される。
筆者はかつてWAVEファイル収集に熱中していたことがあり、現在も「メール来たでー」などと関西弁のWAVEファイルを着信時に再生して楽しんでいる。パソコンに附属するマイクを使って、音声を取り込んで再生してもおもしろい。職場など、ふざけられないシチュエーションでは、Scroll Lockのランプ点滅か、タスクトレイの常駐アイコン点滅でOKだ。
複数のメールアカウントをチェック対象として登録できるので、メインプロバイダのPOPメールアカウント以外に、Webメールのアカウントなどを指定し、チェックできる点もよい。チェック可能なメールアカウントは10以内、メールアカウントごとに着信チェック対象とするメールアドレスは50以内で指定できる。
メールが一般的になればなるほど、たくさんのメールを受け取ることになり、大切なメールが埋もれがちになる。広告メールなどに大切なメールが埋もれてしまいがちなユーザには特に有用だろう。「OneMailCheck」と出合って、多少なりとも時間が有効に使えるようになったと筆者は感じている。
OneMailCheck 3.0.15 全件・指定アドレスからのメール着信を感知 音声やアイコンの点滅でお知らせ (89K) |