「Day Trade Simulator」は、その名の通りデイトレードをゲーム感覚で練習できる売買シミュレーションソフト。一日に複数回の売買を繰り返して利ざやを狙う「デイトレード」に特化した作りとなっている。“ゲーム感覚”とはいえ、株の値動きは実際の銘柄の値動きをモデルに作成されており、デイトレードの相場勘を養うことができる。シミュレーションは、手持ち現金(購入余力)が300万円の状態からスタートする。「Day Trade Simulator」独自のルールとして、株価は常に寄り付き100万円からスタートし、時間経過とともに値動きを繰り返して15時で終了する。一度に購入可能な株数は1/5/10/50/100/500/1,000株の7段階から選択する方式だが、ゲーム開始時の余力は300万円のため、必然的に最初は1株購入からスタート。タイミングよく売り買いし、少しずつ所有する現金を増やしてゆく。
デイトレード専門のソフトであるため、購入した株式を翌日まで持ち越すことはできず、毎日必ず精算される。その日一日の収支は翌日分の購入余力に反映される。翌日のスタート時点では、株価は再び100万円からスタートすることになる。
信用取引はなく現物のみなので、売買は必ず買いから入ることになる。安値で買って高値で売るのが基本だ。買い増しはできないようになっているため、必ず買いと売りを交互に繰り返さなければならない仕組みだ。
株価が15時時点でストップ高(250万円)の場合はボーナスとして1株あたり300万円が入金される。逆に、ストップ安の場合は1株につき300万円が購買余力から差し引かれる。ゲームは何日でも続けられるが、損を出し続けて購買余力が0以下になるとゲームオーバーだ。
値動きは、実際の株価変動をモデルにして算出されているそうだ。ただし、いきなり暴落/暴騰するなど“ゲーム的な”ランダム要素も織り込まれている。売り買いのタイミングをちょっと逃すとそれだけで利益と損益とが逆転することもあり、なかなかにシビアだ。時間進行のスピードは0.5〜2.5秒の間で5段階に設定できるので、慌てずに売買できるようなスピードに調整するとよいだろう。
値動きを予想するためのデータが提供されるわけではないので勘に頼る要素が多いが、ある意味デイトレードのシビアさをよく反映しているともいえる。ゲーム感覚で気軽に楽しんでみたいソフトだ。