日々の株式取引を記録できる日記風のポートフォリオ管理ソフト。詳細な取引内容を記録でき、損益計算や残高管理を簡単に行える。ユーザが入力する情報は、取引日付、銘柄、買い/売り、取引価格、取引株数など。取引に対してコメントを記入することもできる。入力した情報は、1行に1取引のスタイルで日付ごとにまとめて表示される。特に、売り/買い/信用売り/信用買いがそれぞれ色分け表示されるので見やすい。その上、シンプルな画面で使い方もわかりやすいため、株式取引の初心者でもすぐに使いこなせるところがうれしい。
もちろん、単に取引の情報を見られるだけではない。現物取引で株式買い付けを行った場合には、購入した株数が銘柄ごとに保有株式として記憶、管理される。現物売却では保有株式から売却分を削除するとともに、売却した額が現金保有高に加えられる。つまり、保有現金、保有株式、収支などをポートフォリオとして管理できるというわけだ。
取引ごとに手数料を設定できるほか、税金の入力も可能だ。単純な売買価格差ではなく、実質損益による計算が行える。計算結果は、保有する現金残高はもちろんのこと、保有株式の時価を入力することで、現時点での含み損益を表示することもできる。もちろん信用取引にも対応しており、保有株式の表示では、現物保有と信用建玉とを個別に管理、含み損益も独立して計算される。
期間を指定しての「期間集計」や、銘柄ごとに収支を計算する「銘柄管理」といった機能もある。どの銘柄で収益が出ているか、出ていないかが一目瞭然だ。
実際に取引を行った実績だけでなく、「仮に売買を実行した場合にはどうなるか」を計算する「模擬売買」機能もある。もちろん、模擬売買でも手数料や税金を考慮できるため、実損益がすぐにわかる。投資判断のよい指標になるだろう。