インターネット上で公開されている各種の株式データ、財務データを取得、独自にチャートを表示する総合チャートソフト。東証、大証、JASDAQなどに上場されているおよそ3,900銘柄について、過去10年にわたる株価チャートや過去3年分の企業決算情報などを表示できる。表示する情報はWeb上から取得する。日次情報の自動取得では「Yahoo!ファイナンス」もしくは「大和証券」でWeb公開されている情報を、手動取得では「Pan Rolling」のダウンロードデータを利用できる。自動取得の場合は取得した当日分、手動ダウンロードの場合は過去5日分の情報をまとめて入手するかたちとなる。
過去のデータについては、株価および信用残のデータを最長で10年間にわたり入手可能だ。10年分となるとダウンロードするデータが膨大となるため、銘柄を限定したり、情報を入手する期間(過去50日/1年/10年)を限定したりできる。通常の使い方であれば、全銘柄のデータは50日分の株価程度があれば十分で、それより過去のデータについては特定銘柄のみで十分といえる。ダウンロードしたデータは独自のデータベースに保管されるため、一度ダウンロードしてしまえば、それ以降は再度ダウンロードすることなく使える。
表示できるチャートの種類は多い。基本となる足チャートは日足/週足/月足の3種が表示可能。足チャートに追加する形で、価格帯レシオ、一目均衡表、ボリンジャーバンド、サイコロジカルなどを表示できる。乖離率やMACDの表示も可能だ。標準でも十分見やすいが、画面の色、移動平均の間隔、足幅などを好みに応じて変更できる。
注目する銘柄を登録する「お気に入り」機能もある。「お気に入り」を登録しておけば、特定銘柄のチャートや情報などをワンタッチで表示させることが可能だ。複数の銘柄をひとつのフォルダとしてまとられる上、複数のフォルダをツリー構造で管理できるため、多数の銘柄を登録していても容易に整理できる。
お気に入り登録銘柄の「保有株数」や「購入株価」といった購入履歴を記録できる。全登録銘柄の損益を一覧表で確認できるほか、総損益を表示することも可能。購入株価から×%増減したときに知らせてくれる「株価お知らせ」機能も備える。株価お知らせ機能をONにしている場合、足チャートで「購入額から×%増加/減少した価格」にラインが描かれる。
柄の指定には「企業名」や「コード」を利用する。株価、トレンド、財務状況などを指定してマッチする銘柄を探しだす「スクリーニング」機能も備えており、約3,900銘柄の中から条件にマッチするものを短時間で選び出すことが可能だ。過去3年の連結決算情報や株主優待制度など、株式を購入するにあたっての参考情報も確認できる。情報を吟味してじっくりと投資先を研究したい人にとっては、便利な機能が満載のソフトといえるだろう。