株価データの管理、チャート作成、売買シミュレーションなど、さまざまな機能を備える株式投資支援ソフト。インターネット上で公開されている上場企業の株価データを取得し、データベース化して保存できる。株価データは「Yahoo!ファイナンス」で公開されている情報を取り込める。公開されている全上場銘柄の日足データを取得、CSV形式で保存する。「株漬キラー」には「全銘柄一覧」「時系列」「チャート」という三つのウィンドウが用意されていて、複数のウィンドウを自由に配置したり並べ替えたりできる。
「全銘柄一覧」では、全上場企業の株価データを表示する。株価、出来高、5/25/75日平均といった一般的な情報のほか、サイコロジカルやRSIといった指標、グランビルの法則による買い/売りのシグナル、「丸坊主」「カラカサ」「四値同事」といったローソク足の状況までも、表形式でまとめて確認できる。
「全銘柄一覧」で注目したい銘柄をクリックすると、「時系列」「チャート」の各ウィンドウに、指定した銘柄の詳しい情報が表示される。株価データはソフトの起動時にまとめて読み込まれるため、この一連の操作は極めてスピーディに行える。
「時系列」では、選択した銘柄の四値や指標などを日別で確認できる。過去の株価や指標の推移を見たいときに便利だ。「チャート」では、日足、出来高、指標1、指標2の4種類のチャートを同時に表示できる。指標1はサイコロジカルやRSIを、指標2は前日比や平均乖離率などを任意に選択して表示させることが可能。日足や出来高のチャートに、5/25/75日移動平均線を追加することもできる。
銘柄の抽出機能が強力だ。上場している市場、株価の上/下限、出来高の上/下限などの基本的なものはもちろん、足チャートの傾向、前日比、5/25/75日平均価格など、20種以上の条件を設定できる。特に足チャートの傾向では、「陽の丸坊主」「クロス」「トンボ」「塔婆」などの、呼び名を指定したローソク足形状での抽出も行える。
抽出条件は最大10パターンを登録できる。パターン名は「買い1〜買い5」「売り1〜売り5」という具合に「買い」「売り」が区別されている。これは「売買シミュレーション」機能と連動していて、「売り」に登録した条件が成立すると株を売却、「買い」は条件成立で株を購入といったことをシミュレートできるというわけだ。
シミュレーションは、「指定銘柄だけ」「全銘柄」のそれぞれについて、条件通りに株を運用した場合の成績をチェックできるもの。つまり、抽出条件を売買の意思決定アルゴリズムとした上で、実際に株式運用するとどの程度の運用成績が出るのかをシミュレーションできるわけだ。もちろん、売り/買いの条件は各五つすべてを指定する必要はない。
シミュレーションは過去の実績データをもとにしているため、未来予想ができるわけではないが、「こんな判断をするとこうした結果が出る」という具合に「相場勘」を養えるので、初心者には強力な味方になるだろう。
売り上げ、利益、有利子負債、利益率といった連結決算を会社別で確認することもできる。最新、前期、前々期の3期分が表形式でポップアップ表示される。そのほか、「株の併合/分割情報を表示する」「注目したい銘柄を『お気に入り』として登録する」「データをエクスポートする」といった機能も備えている。