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電子メールをもっと活用したい!
インターネットメール時代のファイル送受信術
for Macintosh

トラブルと対処法(2)
メールの後ろに長くて意味不明な文字列が……

添付したバイナリメールがテキストのまま表示されている 画面8●添付したバイナリメールがテキストのまま表示されている
次は、メールの本文は問題なく読めるのだが、本文の後に意味不明な文字列が延々と続いている場合(画面8)。この場合は添付されたバイナリファイルがテキスト化されたまま表示されているということが多い。

「エンコード、デコードという仕組み」で説明したように、バイナリファイルはいったんエンコードしてテキスト化した状態で届く。受け取った側のメールソフトが何らかの原因でこれをデコードできないと、このような文字の羅列になってしまうわけだ。この場合は、「わけのわからない文字列」部分が、同じ幅できれいに改行されているのが特徴だ(ただし等幅のフォントで表示した場合)。

自分のメールソフトで使えるエンコード方式を相手に伝えて、再度ファイルを送信してもらってもいいが、どんな方法でエンコードされているかがわかれば、たいていの場合はデコードツールを使って自分でファイルをデコードすることができる。

意味不明の文字列の部分をよく見てみよう。エンコードしたファイルには必ずヘッダと呼ばれる部分がある。このヘッダ部を見て、どんなタイプのエンコードが行なわれているのかが判断できれば、どのデコードツールを使えばよいかがわかるはずだ(画面11、画面12、画面13表2も参照)。

そしてメールソフトで意味不明の文字列が含まれているメールをテキスト保存する。一般的なメールソフトなら、メールの内容を直接テキストファイルに保存する機能を持っているはずだ。もし、直接テキスト保存ができなければ、メール本文全体をコピーして、テキストエディタなどにペーストして保存しよう。

MacIsh
画面9●MacIshのアイコン
ここでエンコードのタイプが判断できたら、そのタイプのファイルがデコードできるツールに、先ほど保存したファイルのアイコンをドロップすればいい。

Mpack
画面10●Mpackのアイコン
「BinHex」か「uuencode」でエンコードされていれば、通常はおなじみの解凍用ソフト「StuffIt Expander」にドロップすればデコードされるはずだ(uuencodeの場合は、ファイル名に拡張子.uuを付ける必要がある)。フリーソフトの「MacIsh」(画面9)も両方のデコードができる。「MIME(base64)」の場合は、フリーソフトの「Mpack」(画面10)を使おう。「uuencode」のデコードには、「UUlite」などのフリーソフトも利用できる。

ファイルが分割されている場合

そのほか、添付ファイルのサイズが大きいときには、デコードされたデータがさらにいくつかのファイルに分割されて送られてくることがある。メールソフトによっては、大きなファイルは自動的に分割して送る設定になっているものがあり、受け取り側でうまくそのファイルを一つにできないことがあるのだ。また逆に受信側のメールソフトが大きなファイルは分割するように設定されている場合もある。

そんなときは、メール内容をテキスト保存して、エディタなどを使って手作業で一つのファイルにまとめよう。メールソフトによっては、複数のメッセージを選択してから保存を行うと、一つのテキストにまとめる機能を持っているものもある。また、前出の「MacIsh」は、複数のファイルを一つにまとめた上でデコードする機能をもっているので便利だ。


<INFORMATION>
StuffIt Expander : フリーソフト/作者(Aladdin Systems, Inc.)のホームページ日本語版を扱うアクト・ツーのホームページ
MacIsh : フリーソフト/作者のホームページ

“begin”と“end”でくくられているのは「uuencode」 画面11●“begin”と“end”で囲まれているのは「uuencode」 ヘッダに“base64”という文字が含まれていれば「MIME(base64)」 画面12●ヘッダに“base64”という文字が含まれていれば「MIME(base64)」 ヘッダに“BinHex”という文字が含まれていれば「BinHex」 画面13●ヘッダに“BinHex”という文字が含まれていれば「BinHex」



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