インターネットメールは「JIS」で送受信される
もうひとつ覚えておきたいのが文字コード。文字コードにはパソコンで一般的に使われている「シフトJIS」や「JIS」、さらに日本語UNIXの世界で広く使われる「EUC(Extended UNIX Code)」などがある。
画面1●漢字コードは必ず「JIS」を選択しておく(Eudora Proの設定画面)
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このうち、Macのインターネット用メールソフトとしてポピュラーなソフトの一つ、Eudora Proでは、送受信の文字コードとして「JIS」コードを使うように設定する(画面1)。クラリスメール LiteやMicrosoft Outlook Express(Ver.4.01)では、特にこれに相当するような設定項目はない。Netscape CommunicatorのMessenger(Ver.4.03J)の場合は「8ビット文字を使用したメッセージの送信」という設定項目があるが、これはデフォルトの「そのまま」にしておけばよいだろう。
間違いやすいのは、パソコンで使用している文字コードが「シフトJIS」なので、メールソフト側も「シフトJIS」に設定してしまうこと。なぜ、インターネットメールでは「シフトJIS」を使わない方がよいのだろうか? ここでは詳しい説明は省くが、インターネットメールの世界では、7ビットの文字コード(日本語ではJISコードがそれに当たる)によってメッセージのやり取りを行うことが規定されているためだ。一般にパソコン用のメールソフトでは、メール作成はシフトJISで行うが、送信時にJISに変換してからメールを送信するようになっている。
インターネットメールで使ってはいけないとされる、8ビットコードの「シフトJIS」や、JISコードで規定されていない、いわゆる「半角カナ(1バイト仮名)」を使って書かれたメールをインターネットでやり取りすると、文字化けを引き起こす可能性がある。とにかく「インターネットメールでは『JIS』コードが標準」と覚えておけばよいだろう。
そのほか、メールソフトによっては、Subject(メールソフトでは「件名」などとなっている)などが文字化けしてしまう場合もある。この場合はSubjectなどに日本語を使わないようにするか、MIMEヘッダフォーマット対応のメールソフトに変更するなどの対応を取る必要がある。
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