次は、ホームページに貼り付けるために画像のファイルサイズを調整する。デジカメやスキャナから画像を取り込んだ場合、そのままだとホームページ用に使うにはサイズが大きすぎることが多いのだ。
ホームページを実際に見る人は、通信回線を通じてページごとにファイルをダウンロードし、自分のマシンのブラウザに表示させている。だからファイルサイズが大きいと、開くのに時間がかかってしまう。ページ全体がなかなか表示されないといらいらするし、当然のことながら通信費もかさむ。いつまでたっても見られないと、せっかく見に来た人が途中でロードをやめてしまうかもしれない。
ホームページに美しい画像や凝った動画を貼り付けるのはいいのだが、「ファイルサイズはなるべく小さく」ということを、ホームページ作成者は常に頭に置いておく必要がある。プロバイダによって個人ホームページのディスク容量制限がある場合も多い。この点もあらかじめ確認しておいた方がよい。
画像ファイルのサイズを小さくするには、画像自体の大きさを縮小する方法と、色数を減らす方法、さらに圧縮率を高くして保存するという方法がある。いずれの方法も何度も登場している「GraphicConverter」でできるが、最も簡単なのは、画像全体の大きさを縮小する方法だろう。
サイズ調整が済んで、ホームページに貼り付ける画像ができたら、「Interlaced GIF」(インターレースGIF)形式で保存しておく。
画面17●完成した「ねこくらぶ」のページをWWWブラウザで開いてみる
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修正が終わった画像は一つのフォルダにまとめて適当な名前(例えば「Resources」など)を付けておくようにする。
このようにして画像データの素材を整えたら、HTMLエディタで新しいページを構成する。作業の流れは、基本的に表紙を作ったときと同じ。見出し文字やボタンアイコン、背景、透過GIFファイルなどをドラッグ&ドロップで配置し、本文や写真のキャプション(説明文)などのテキストを打ち込んで作っていく。タイトル文字作り、素材集め、透過GIF変換など、ここまでに説明したノウハウを応用して、自由にページを作ってみよう。
うまく配置できたら、あとは文字の色の指定などを行って全体のデザインを調整する。
これで「ねこくらぶ」というページの完成だ(画面17)。
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