ソフトを開発しようと思った動機、背景
はじめての大型作品「四面楚歌」シリーズ(「四面楚歌」「四面楚歌2 〜魔王の世界征服〜」)がベクターソフトニュースに掲載されてからかれこれ10年。覚えている方はいらっしゃるでしょうか。もしおられたら感激です。今回の作品「ゆきどけのかぜ」は、あの頃の原点回帰を意識して取り組んだ作品です。あれからいままでの間、作風が迷走したり、諸事情あってベクターには掲載できない作品になってしまったり、いろいろありました。
「四面楚歌」シリーズに比べると小ぶりの作品ですが、久々に力を入れて仕上げた作品なので、ぜひプレイしていただきたいです。
開発中に苦労した点
これまでの作品ではゲームシステムを重視してきましたが、「ゆきどけのかぜ」ではストーリーやテーマの描写を重視することにしました。これまでにやったことのないタイプのシナリオだったので、話の構成やセリフの打ち込みの面では大変に苦労しました。
本作を通して「人の痛み、気持ちを理解して、人のために行動すること」のすばらしさをあらためて認識していただければ、作者としては大変うれしく思います。
趣味で活動されている絵師さんにイラストを依頼するのも、今回がはじめての試みでした。かなりの分量のイラストを無償で描いてくださった如月陽菜さん(http://absorb215.yu-nagi.com/)には大変感謝しています。絵柄が気に入られた方はぜひ、如月陽菜さんのサイトをチェックしてみてください。
もちろん、ゲームシステムの面でも苦労しました。揃えたラインをためておくことができるシステムは、下手をするとゲームとして成り立たなくなる恐れがあります。なぜなら、ラインをためておけるのですから、「縦棒」を使って4ライン同時に揃える意味がなくなってしまうからです。
そこで考えたのが、ストーリーのテーマにも直結する「声援」システムでした。オリジナルのゲームからするとだいぶ別物になりましたが、作者としてはこれもアリだと思っています。
ユーザにお勧めする使い方
「ストーリーモード」では、腕前に応じて難易度を5段階で調整できるようになっています。難易度を上げ下げすることによるペナルティーはない(ただし、ごほうびもない)ので、気軽に調節してみてください。また、高難度の「ストーリーモード」をクリアできる方は「ハイスコアモード」にも挑戦してみてください。
今後のバージョンアップ予定
ゲームシステムの根幹に関わるようなバージョンアップは予定していませんが、操作性の向上(ブロック移動時の反応速度のカスタマイズ機能)や、やり込み要素の追加を予定しています。
また、反響次第では、絵師さんの都合が合えば、「ストーリーモード」へのイラスト(一枚絵)の追加も行うかもしれませんので、よろしくお願いします。なので、プレイ後にご感想等をいただけると大変うれしいです。
(J.S.BUFFER)