横一列に揃ったブロックをためておき、一気に消して高得点を狙うことができる、ユニークなシステムの落ち物パズル。超能力兄妹を主人公にしたストーリーも楽しめる。超能力兄妹を操り、巨大なテトロミノ形の氷を降らせる積乱雲と戦う
「ゆきどけのかぜ」は、超能力を持つ兄妹を主人公にした、ストーリー仕立ての落ち物パズルゲーム。揃えたラインを消さずにためておき、一気に消すことで高得点を狙えるほかにも、積み方の良し悪しがゲームの有利(または不利)に直結するなど、ユニークなシステムが採用されていることが特徴。ポイントを消費してスキルを発動し、特殊効果を得ることも可能だ。
ゲームの主人公は「雪風吹雪」「雪風みぞれ」の兄妹。二人はそれぞれ異なる超能力を持つが、そのことを人に知られないよう、隠して生活してきた。超能力のために両親が事件に巻き込まれ、暗殺されてしまったからだ。しかしある日、みぞれが通う小学校に直径1メートルを超えるような巨大な氷が降ってきたことから、状況は大きく変化。先生や児童たちを氷塊から守るため、みぞれは能力を解放する。
この事件をきっかけに、二人は超能力の使用をためらわないようになり、世界的な人気バンド「エバートンズラ」のメンバーと組んで、異常降氷に関するボランティア活動を考えるようになる。やがて彼らの活躍は知れ渡り、降氷の被害に悩む各国政府と協力して、氷塊を降らせる積乱雲との戦いに挑むようになる。そして、戦いはやがて意外な真相へとつながる……。
兄「吹雪」は、初期攻撃力が高い代わりに最大攻撃力が低く設定されている、初心者向けのキャラクタ。直接、テトロミノ形の氷に作用する、便利で強力なスキルを数多く備え、ピンチを回避しやすいことも特徴。妹「みぞれ」は、最大攻撃力が非常に高く設定されている半面、初期攻撃力は低い。備えるスキルも補助的なものが多く──使いこなせれば強力だが──初心者には扱いづらい。
プレイヤーは、一部のステージを除き、二人のキャラクタのうちどちらかを選んでプレイする。
ラインを多くため、声援を高めて一気に消滅させることで、大ダメージを与える
ゲームの内容は、テトロミノ(4個の正方形をつなげたブロック)を積み、揃えて消す、ポピュラーな落ち物パズル。ただし、独自のルールが数多く追加され、独特なプレイ感覚を味わうことができる。ユニークなキャラクタも多数登場。風刺の効いた奇抜なストーリーも大きな特徴のひとつだ。
操作はキーボードで行う。【←】/【→】キーでブロックの移動。【Z】キーで左回転、【X】キーで右回転、【↓】キーで高速ドロップと、ブロックの基本操作は、落ち物パズルとしては一般的だ。
「ゆきどけのかぜ」では、落ち物パズルは「巨大な氷塊を落とす積乱雲と超能力者との戦い」という設定になっている。プレイヤーキャラが「ブロック(氷塊)を消すことで積乱雲にダメージを与え、HPを0にして消し去る」ことが各ステージでの目標。ただし、積乱雲にダメージを与えると徐々に「降氷重量」のレベルが上がり、ブロックの落下速度が増す。赤いゲームオーバーラインを超えてブロックが積み上がるとゲームオーバーだ(一般的な落ち物ゲームと同様)。
ブロックを消すには、横一列にブロックを隙間なく並べなくてはならない。ただし、ラインが揃った瞬間に自動的に消えることはなく、白色化してそのままフィールド内に残り続ける。プレイヤーはスペースキーを押すことで、いつでもラインを消すことができるが、ラインを多くためて消すほど、積乱雲に与えるダメージが大きくなる。
さらに、ラインをためるほど人々の「声援」も高まり、声援のレベルが高ければ高いほど、主人公の攻撃力も上昇する。一方、ブロックの積み方が悪く、周囲が塞がった空間を作ってしまうと「埋没」としてカウントされ、埋没が多いほど声援の減少速度が高まり、結果として攻撃力も下がってしまう。
ステージクリアで獲得したポイントを使い、二人のキャラを育成
スキルは「吹雪」「みぞれ」ともにLv.1からLv.4までの4段階を使用することが可能。ゲーム開始時点ではLv.1のスキルしか使えないが、ボランティア活動で最大PP(サイコポイント)を上昇させることにより、使えるスキルを増やせるようになっている。
スキルを発動するには、【Enter】キーを押してポーズをかけてから、使うスキルをカーソルキーで選択したあと、【X】キーまたはスペースキーを押す(【A】/【S】/【D】/【F】キーを押して、直接指定することも可能)。必要なPPがたまっていれば、いつでも何回でも発動することが可能。消費したPPは、ラインを揃えることで回復させることができる。
ステージクリア後は、ステージ番号と同じ数のVP(ボランティアポイント)を獲得できる。VPを使ってボランティア活動を行うことで、「吹雪」または「みぞれ」の任意のステータスをレベルアップさせることが可能。ボランティアには、
- 初期声援レベルが上がる「人道支援」
- 最大PPが上がる「救助活動」
- 降氷重量の上昇率を低下させる「施設訪問」
がある。用意されたゲームモードは「ストーリーモード」「ハイスコアモード」の2種類。「ストーリーモード」は、#0から#10までの全11ステージ構成。#0と#1はチュートリアルで、ゲームのルールや特殊効果の使い方などを学べる。全ステージとも、ストーリーに沿って積乱雲とバトルを行い、クリアすれば、次のステージに進むことができる。いったんクリアしたステージは、いつでも自由に再チャレンジすることが可能。VPを稼いで、二人のキャラをレベルアップさせることができる。
「ハイスコアモード」は、ゲームオーバーになるまでエンドレスでプレイを続けるモード。「吹雪」「みぞれ」の能力は、「ストーリーモード」の進捗状況とレベルアップによる育成状況が反映されるようになっているため、ある程度「ストーリーモード」を進めてからチャレンジするとよい。