さて、あなたにはどのタイプのスケジューラが合っているだろうか? 冒頭で「自分自身のスケジュールの過密さとズボラさ加減、そしてユーザインタフェースが重要」と書いた通り、どのくらいマメかどうかでタイプ別にスケジューラを選ぶことができる。
実は筆者もそうなのだが、スケジューラに入力するとそれだけで予定がすんだ気になってしまうタイプの人がいる。実際にはスケジューラをいつもチェックして、用事を忘れないようにしなければならないのだが、「ついうっかり」ということをやる。こういう人には、しつこいくらいに「○月×日の何時何分に××」というメッセージを出してくるくらいの方がいいかもしれない。ただ、これも程度問題で、あまりにしつこいと、その機能自体の意味が失われてしまうのだが。このタイプのユーザには文句なく「InfoDepot」をお勧めしよう。進行表の機能こそないが、こと「予定を忘れない」という点では今回紹介したソフトの中でもピカイチの性能だと思われる。
そこまで忘れっぽくないが、できれば機能が多い方がいいというなら「おかる」だ。さすが2年の歳月を費やしただけあって、盛り込まれている機能はスゴい。機能の多さ、という点では「ぜとのG・Clock & Scheduler 98」も負けていない。
「おかる」ほど機能は必要なくて、とりあえず手軽に使ってみたいという人なら「電視秘書32」や「助十郎」、「助十郎」の「手軽さ標榜系」だろう。画面も小さいし、デスクトップの邪魔にもならない。ただし、このタイプのスケジューラを使う人は、それなりにマメな性格でないとダメ。ズボラな人はすぐに使うのを忘れるか、記入したことすらも忘れてしまう。
もっとシンプルなのが好みなら「ザナ日誌」はいかがだろう。見た目そのままシステム手帳だし、ザウルス使いにはうってつけの存在だ。HTML出力ができる点も評価が高い。ただ、このソフトにもある程度、使う側のマメさが求められる。
細かいスケジュールはどうでもよくて、とりあえずアラーム付き時計+簡単なスケジュールメモが付いていて、遊べるソフトがほしい、という方には、デスクトップマスコット系の「あにめちっく・めぐみちゃん」、「CYBER(サイバー)秘書 for Windows」、「十六夜」を片っ端から試してみることをお勧めする。三者それぞれまったく性格が違うのだが、どれかひとつくらいはおもしろいと思うものがあるはずだ。実用にしようと思うなら、「十六夜」が最もとっつきやすい。機能的には「CYBER(サイバー)秘書 for Windows」も相当のものなのだが、多少クセが強いだけに、万人向けとはいえないのが残念なところ。
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