以上でアウトラインプロセッサの紹介は終わるが、これを読んで興味を持ってくれた人はいるだろうか?
筆者はDOSの時代からこのジャンルのソフトに興味を持ち、いくつかのソフトを試してみたが、当時はまだ種類も少なく、また、テキストだけからなるアウトラインの表現は使いやすいとはいい難かった。同様の理由から、現在のワープロソフトなどに搭載されているアウトライン機能もどちらかというと苦手である。
やはり、アウトラインプロセッサの操作性の向上には、ツリービューの存在とマウスによるオペレーションは欠かすことができないものだと思う。
DOS時代のプログラミングと違い、最近の開発ツールを使うとツリー表示とテキストデータのリンクも比較的簡単に実現できるということもあってか、現在では数多くのオンラインソフトが公開されている。なかには文書作成以外の用途を重視し、その方面に特化した機能を持ったものもある。もはやアウトラインプロセッサは文書作成のためだけのツールというのではなく、テキストデータを処理するための多目的ソフトと考えた方がいいのかもしれない。
ただし、それだけにソフトの選択は重要である。目的をよく検討した上で自分に最も合ったソフトを選ぶことがポイントだろう。なかには言語製品のライブラリで簡単に実現できる機能しか装備されていないものもあるので、注意が必要だ。
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