洗練されたデザインでより広く、見やすく、使いやすく
ステータスバーを廃止して、代わりにリンクをポイントしたときにアドレスをポップアップ表示したり、メインメニューが初期状態では表示されず、【Alt】キーを押すたびに表示/非表示を切り替えたりといった特徴は従来バージョンから継承。
全体にユーザインタフェースをシンプルかつコンパクトにしながら、ページ表示領域を大きく取るという方向はそのままに、ユーザインタフェースの改良によって、視認性の向上が図られている。
フルスクリーン表示も、単にページを全画面表示するのでなく、「進む」「戻る」をはじめとするボタンや、タブ切り替えに相当するページのサムネイル、共有ボタンなどが表示され、快適なブラウズを楽しめる。
細かいところでは、ページタイトルやURLをクリップボードにコピーしたり、さらにHTMLのアンカータグとしてコピーしたりなど、ほかのアプリケーションとの連携にまで配慮されている。
タブを新規作成した場合の追加位置、逆に削除したあとに表示されるタブを、タブの関連性をもとに自動で管理する「スマートタブ」や、タブの状態やブックマークをある時点にさかのぼって復元できる機能も、多数のページにアクセスすることになるタブブラウザとしての価値を高めている。
SNSやモバイル機器との連携で活躍の場が拡大
最近のブラウザにとって見逃せないのがTwitterやFacebookに代表されるSNSとの連携だが、「Sleipnir 4」ではさらにGoogle+やFrickr、Dropbox、Evernote、Skydriveなどのサービスにも対応。これにより閲覧中のページをSNSに投稿できるだけでなく、クラウドストレージへの保存なども簡単に行える。
さらにiPhone/iPadやAndroid端末と連携するツールにより、閲覧中のページはもちろん、ページ上に書かれたURLや電話番号をこれらのモバイル機器へ送ることも可能だ。
これらのベースになっているのが「Fenrir Pass」だ。あらかじめ作成しておいたアカウントにログインすることで、これらの機能を利用できる。
SNSやクラウドサービスとの連携機能にはアクションバーというツールバー(初期状態では非表示)や、「Fenrir Pass Connect」という機能を使用する。Webページ上でテキストを選択したり、画像をポイントした状態でコンテキスト(右クリック)メニューを開いたりすると、Fenrir Pass Connectを利用でき、コンテンツやリンクの共有、クラウドストレージへの保存などを行える。
「Sleipnir for Mac」や「Sleipnir Mobile」との間でブックマークを同期させることも可能。モバイル機器と連携することで、Web閲覧の効率と利便性がさらにアップする。