次バージョンでとうとう「20」を迎える(はずの)高性能インストール型地図ソフト「スーパーマップル・デジタル」の2018年新バージョン。長い歴史を持つだけあってインタフェースは洗練されており、非常に使いやすい。スマホやタブレットで持ち出して使うこともできるので、想定できる利用シーンも広範囲だ。実際に試用してみて、筆者が「いいな」と思ったのは、
- 操作に関する「マニュアル」
- 活用事例が紹介された「ガイドマップ」
の二つが用意され、必要なときに操作画面からすぐにアクセスできること。バージョン「19」のガイドマップでは、Android/iOS版を含む各種マニュアルにアクセスできるほか、「ご利用シーン・サンプルデータ」として、- スマートフォンを活用しよう
- 地図でマーケティング資料を作成
- 高精度地図プリントで迷わず営業先へ
- おでかけの計画を作成しよう
- 写真とGPSログでおでかけの復習
- 新機能の紹介
それぞれのちょっとした活用(紹介)記事と、サンプルファイルのダウンロードリンクが掲載されている。一度目を通しておけば、同様のシーンに遭遇した際に「そういえば、こういう使い方が紹介されていたな」と確認することができるし、サンプルファイルを使って試してみることもできる。ほんのちょっとした気遣いかもしれないが、こうしたコンテンツへのアクセス用ボタンが常に露出しているのは好感が持てる。画面右上のこのクイックアクセスバー、確認できる範囲では、少なくとも「スーパーマップル・デジタル11 DL」には実装され、現在のバージョン「19」と位置もボタンの並びもまったく変わっていない。(株)昭文社でもそれだけ自信を持っているということだと思う。
いささか本筋から離れてしまったかもしれないが、地図の美しさや使いやすさは言うまでもない。DL版は、地図データを活用するための基本アプリケーションに日本全域・広域図の地図データが含まれる「広域日本システム(アプリケーション本体)」で、必要な地域の詳細地図データを組み合わせて利用するスタイル。「必要な地域さえあれば、日本全国の詳細地図データはいらない」という方にはお買い得だ。
(由利 知里)