KMLデータファイルの入出力に対応し、汎用性が向上した高品質地図ソフト「スーパーマップル・デジタル」の新バージョン。スマホで作成したデータをパソコンで編集・加工し、KMLデータファイルとして出力することもできる。「スーパーマップル・デジタル」は、“豊富な情報”“多彩な機能”で、ビジネスからレジャーまで幅広いシーンで活用できる電子地図ソフト。インストール型ならではの高精度なベクトル地図により、美しく見やすいことが大きな特徴。用途に応じて、地図の表示スタイルを変更することもできる。Excelなどから取り込んだデータを地図上にわかりやすく表示し、エリアマーケティングに活用できるグラフ機能、さまざまな条件のもとで効率的なルートを探し出せるプランニング機能など、便利な機能も数多く搭載する。新バージョン「19」では、KMLデータファイルの入出力に対応したほか、表示拡大スライダーを搭載し、(地図の縮尺の変更ではなく)地図画面の拡大・縮小を簡単に行えるようになった。
メイン画面は、地図表示エリアを中心に、上部にショートカットバーやクイックアクセスバー、リボンンメニューが、左側には検索バー、右側には作業バーが並ぶ構成。一画面内でさまざまな情報を確認でき、必要な機能にすばやくアクセスできる。
中心となる機能は大きく分けて、
- 地図の閲覧および場所の検索
- 指定した出発地から目的地(経由地)までの移動ルートや行程表の作成
- テキストやルート、図形などのカスタム情報の地図上への配置
- 各種データファイルからの情報の取り込みおよび表示
- 「スーパーマップル・デジタル」で作成した情報のファイル出力
- GPS機器との連携によるナビゲーション
の六つ。それぞれリボンタブの「地図」「プラン」「情報記入」「取込」「出力」「GPS」に割り当てられている。地図データは1/1,000(詳細図)から1/500万分(全域図)までに対応(標準搭載の全域図では1/10万〜1/500万分)。同時に複数の地図を開き、タブで切り替えながら閲覧することが可能。地図スタイルは「標準の地図表示」「等高線強調表示」「白地図表示」など計15種類から選択でき、用途に応じて切り替えられる。Android/iOS用アプリも用意され、スマートフォンやタブレットと連携して利用することも可能。「スーパーマップル・デジタル」の地図やカスタム情報などをスマホ/タブレットに表示させたり、カスタム情報を書き込んだりできる。地図などのデータはSDカードまたは内部ストレージに保存されるため、オフラインで快適に利用することが可能だ。
バージョン「19」で新たに追加された機能は、
- KMLデータファイルの入出力対応
- 表示拡大スライダー
の二つ。KMLは、目印やイメージ、3次元モデル、説明などを地図データ上で管理・表示する際に利用されるXML言語の一種で、Google EarthやGoogle マップなどで採用されたことにより、広く知られるようになった。「スーパーマップル・デジタル19 DL」では、既存のKMLファイルを読み込んで「スーパーマップル・デジタル」上の地図に表示したり、「スーパーマップル・デジタル」で作成したデータをKML形式で出力して、ほかの地図アプリケーション/サービスで利用したりできる。「取込」「出力」の両タブに「KML」ボタンが追加された。表示拡大スライダーは、画面右下に新たに設置されたコントロール。拡大・縮小ボタンとスライダーで地図を簡単に拡大・縮小することができる。最大400%から最小50%までの拡大率に対応する。必要に応じて、表示拡大スライダーを非表示にすることも可能だ。
DL(ダウンロード)版には、プログラムと日本全域図の地図データが収録されている(各地域の詳細地図データは別途、購入して利用する)。