ソフトを開発しようと思った動機、背景
「eM Client」は約10年前に、Microsoft Outlookの強力な競合商品となる事を目標に開発されました。当時は、個人ユーザと企業ユーザに最適なメールソフトは存在しておらず、現在もその状況は変わっていないと考えています。現在、いくつかのメールソフトが個人ユーザ向けに提供されていますが、企業ユーザ向けの市場は依然としてまばらです。
「eM Client」の目標は「全てのユーザに使いやすいコミュニケーションツールを提供すること」です。「eM Client」は、標準のメールやカレンダー技術だけでなく、大企業(Microsoft、Google、Apple)により提供されている主要技術から、中小企業により使用されているオープンソース技術まで、全てを完全にサポートする唯一のメールソフトを目指しています。
開発中に苦労した点
「eM Client」がサポートするテクノロジーとプロトコルの数は膨大です。開発中、私達にとって最も難しい課題は「『eM Client』を可能な限り、全てのサーバベンダーと互換性があるようにする事」でした。この課題はいまも変わらず同じです。全てのベンダーの実装(オープンスタンダードを使用している場合でも)は異なり、これらの実装のすべてを完全にサポートするアプリケーションの開発は非常に困難です。
ユーザにお勧めする使い方
「eM Client」は、個人ユーザだけでなく、企業ユーザ向けにも開発されています。通常、個人ユーザと企業ユーザは異なる機能を使用します。個人ユーザの場合、高度な検索と分類、アプリケーションのインタフェースと動作のカスタマイズ、Quickテキストのような生産性向上のためのツール、組み込み自動翻訳機能等を使用します。企業ユーザの場合、管理者は「eM Client」の中央設定機能やサーバ設定機能を使用して、クライアントの企業全体の署名やテンプレート、電子メールの暗号化(PGPとS/MIMEの両方)、カレンダーとフォルダの共有、イベントの高度な招待機能、連絡先のグローバルアクセスリスト等を一括して設定する事ができます。
今後のバージョンアップ予定
今回、念願のMac版リリースに合わせて、ユーザからの要望として最も多かった、Windows版の日本語フォント初期設定についても変更を行いました。よりメールが読みやすくなったと思っています。弊社はユーザの厳しい目線での評価を次期バージョン開発に向けて参考にしています。現在もVer.8の開発に向けて、ユーザの皆様から機能についてのフィードバックを収集しています。是非、ご期待ください!