「eM Client」は、メールの送受信機能を中心に、カレンダー、タスク管理、連絡先管理、チャットなどの機能も搭載した、軽快な電子メールソフト。Gmail、Yahoo!メールなどの主要メールサービスに対応し、簡単な設定ですぐに使い始める事ができる。
インタフェースはシンプルで分かりやすい構成。タッチ操作に対応するほか、高解像度ディスプレイでも快適に利用できる。メールの暗号化、署名付与にも対応する。テーマを変更して、外観の印象を変えたり、好みでレイアウトを変更したりすることも可能。個人利用に限り、2アカウントまで無料で利用できる。
最新版のeM Client 7.2 以降、macOS用のアプリもリリースされた。Windows 版と同様、macOS 向けに最適化され、キーボードショートカット、システム通知、自動バックアップ、ドラッグアンドドロップサポート等の機能により、Mac 上での作業を効率化する事ができる。
マイナーバージョンアップとなる7.2のリリースでは、下記の点が改善、追加された。
初期設定の日本語フォントがMeiryo UIになり、日本語表示がかなり改善された。その他ダークテーマの改善、G Suite、Exchange、Office365の自動返信に企業ロゴ含めた署名の追加、セキュアな証明書の選択、システム通知といったきめ細かい点もを向上されている。
メイン画面は、Windows・Mac版共通の画面構成。左側が「メール」「カレンダー」「タスク」といった機能の選択ペイン、右側は、左ペインで選択した項目に応じて内容が変わる。メールであれば、左ペインには「受信トレイ」「送信トレイ」「下書き」などのフォルダツリーが、右側にはメール一覧および選択したメールの内容が表示される。
大きな特徴は、Gmailを始めとした各種サービスとの同期に対応している事。メールはもちろん、カレンダー、タスク、連絡先等を簡単な設定で同期し、「eM Client」で利用する事ができる。対応するサービスは、
- Gmail、G Suite
- Yahooメール
- @niftyメール
- iCloud
- Microsoft Office 365
- Outlook
- Microsoft Exchange
- Apple OS X Server
その他日本国内の各種メールサービスにも対応との事だが、自分の利用しているメールサービスが対応しているかどうか試用版で試してみて欲しい。
Windowsアプリケーションの「eM Client」から“OS X Server のフル機能を活用”する事もできる。
メールはPOP3、SMTP、IMAPなどの主要プロトコルに対応。SSL/TLSにも対応する。S/MIMEやPGPによるメールの暗号化も可能だ。