「Javardry Editor」を使って作成された、レトロでシンプルな“ウィザードリィ風”3DダンジョンRPG。外観や演出は地味ながら、プレイするほどにおもしろさが深まる。牢獄の呪いを解くためにダンジョンの最深部を目指す
「孤島の牢獄・改」は、古典的な3Dマップのダンジョンを探索するレトロな感覚のRPG。プレイヤーの作成したキャラクタでパーティを組み、ダンジョンの最深部を目指す。死と隣り合わせの危険なダンジョンを、キャラを死亡させないよう、慎重に操作しながら探索してゆく。
物語の舞台は「孤島の牢獄」と呼ばれる魔の島。上陸したが最後、牢獄の呪いで二度と逃れることができないため、こう呼ばれるようになり、脱出を諦めた人々がいくつかの集落を作って暮らしていた。
彼らの悲願は、牢獄の呪いを生み出している魔法装置を見つけ出し、破壊すること。そのために冒険者訓練所を作り、有望な者を鍛えたりもした。しかし、5年前に旅立った先輩冒険者らが遺跡から帰還することはなかった。
そしてまた、呪いの謎に挑むため、新たな冒険者が遺跡の探索に臨むことになった。彼らは先輩冒険者の残した痕跡をたどって魔法装置を見つけ出し、呪いを解除することができるだろうか……。
能力値は固定される。キャラ作成時の種族選択とボーナスの割り振りは慎重に
ゲームで最初に行うことはキャラの作成。「山の民」「海の民」「放浪の民」「草原の民」など、六つの種族からひとつを選ぶ。次に性別と性格(善または中立または悪)を選択。続いてボーナスポイントを「筋力」「耐久」「知力」「敏捷」「器用」の各パラメータに割り振る。パラメータの初期値は種族によって異なる。ボーナスを割り振ったあとは固定され、成長などで変化することはない。
最後に職業を選ぶ。選択できるのは「戦士」「盗賊」「白魔術師」「黒魔術師」「海賊」「賢者」など、計10種類。職業によって装備できる武器や防具、獲得する技能などが異なってくる。
キャラを作成し終わったら、「冒険準備」でパーティを組む。パーティメンバーは最大6名。リスト最初の3名が前衛となり、残りが後衛となる。
武器と防具は、「買い物」やダンジョンでの入手後、装備することで効力を発揮する(装備しなければ、効力を発揮しない)。「買い物」では武器、鎧、盾、兜、靴、指輪のほか、「その他」で「魔法の地図」や各種アイテムを購入することが可能。解呪や鑑定もここで行える。
ダンジョン内で位置を見失うと大変。マップはきちんと作成しよう
「迷宮に入る」からは「遺跡」と「集落」に訪れることができる。集落は人々との会話用ダンジョン。有益な情報を得ることができ、イベントも発生する。定期的に訪れたい。
ダンジョンは、シンプルなモノクロの3D表示。メッセージが表示されるなどのイベントが発生する場所は床が白くなっている。位置を把握しづらいダンジョン内で、現在地を知るための目印ともなる、ありがたい存在だ。
モンスターとの戦闘はランダムエンカウントで発生する。戦闘はターン制のコマンド入力方式。敵モンスターのCGが表示されるほかは、音とテキストだけのシンプルなシステムだ。戦闘に勝利すると宝箱が出現し、調べて罠があれば解除、なければそのまま開けて、アイテムやお金を獲得できる。
レベルアップは経験値がたまったとき──リアルタイムではなく──「宿泊室」に泊まったあとで認定される。宿泊はパーティ全体ではなく、それぞれのキャラごとに行う必要がある。お金やアイテムの管理、買い物などもキャラごとに行う。
戦闘で死亡した場合は、復活用のアイテムを使用するか、集落の「治療室」で復活させることができる。ただし、死亡していた間の経験値やお金は獲得できない。また、復活後は再度、パーティに組み入れる必要がある。装備のやり直しやパーティの再編成も忘れずに行いたい。
遺跡は1階から地下9階までの10階層からなる。