ゲームバランスのよさが光る“王道”長編ファンタジーRPG。2種類のシステムでキャラを育成し、キャラの個性を活かして、戦闘に勝利することを目指す。昔懐かしい雰囲気の長編ファンタジーRPG
「Mystic Star」は、“作品規模・雰囲気ともに、昔懐かしいSFC時代の市販RPGに匹敵するものを目指し”て作成された長編ファンタジーRPG。ドット絵を意識して描かれたオリジナルのキャラやモンスターのグラフィックが印象的。スキルおよび魔珠の2種類のシステムでキャラを育てながら敵と戦い、ボスを撃破して物語を進展させてゆく。同じ作者・砂川赳さんによる「Labyrinth Star」は、「Mystic Star」の外伝にあたる。
ゲームの舞台は、魔法を使うことができ、魔物もいる、ファンタジーRPGではおなじみの世界。物語は、この世界にある「メルシア王国」からはじまる。主人公「ハルト」の任務は、城から抜け出して森の中に逃げ込んだロビン王子を捕まえること。しかし、森の中には魔物がいる。経験の浅いハルトは、先輩兵士からのアドバイスを受けながら、任務に挑む。
無事、ロビン王子を連れ戻したあとも「王位継承者として認められるための試練」「魔物に占領された王国の奪還」といった具合に、ハルトとロビン王子の冒険は続く。やがて二人は、皇女「イナーシャ」とともに「七星珠」を求めて世界を旅することになる……。
ストーリーの進展につれ、8人のキャラがパーティメンバーとして登場
「ハルト」は、かつて「氷の魔王」を倒し、英雄と呼ばれた「ダイト王子」を父に持つメルシア王国の王族。無口だが、平均的に能力が高い。全体攻撃はないものの、剣、魔法、回復と、まんべんなくこなす。スキルを習得しやすいのも特徴。
「ロビン」はハルトの従弟で、メルシア王国のボンクラ王子。速力が高く、逃げ足が速い。攻撃も魔力も中途半端だが、状態異常攻撃が得意で、使い方次第ではかなり役に立つ。
「イナーシャ」はアスダイン帝国の皇女。闇魔法の威力は驚異的で、弓による攻撃も優秀。回復役としては絶望的だが、大砲役として戦闘では頼りになる。無口なハルトよりもずっと主人公っぽい。
「メア」は、雪降る街に住む魔族の少女。口も育ちも悪いが、幼さに似合わず、戦闘力とツッコミ力はなかなかのもの。物理攻撃、魔法攻撃ともに得意で、速さを活かした速攻が可能。ただしHPは低い。
「サイアス」は、いまひとつ存在感の薄い金髪の神官。回復と支援に特化している。火力は弱いが、全体回復と蘇生を使うことができる。
「グレン」は、紅海賊団十六代目のお頭。MPと速さはないが、耐久力と攻撃力は高い。反撃スキルも優れており、物理攻撃の要となる。
「マックス」は、語尾に「ぐまー」をつけて喋るクマキャラ。耐久力重視の盾役。
「クリューネ」は、海に棲む人魚。天然でドジっ子。武器は槍。水魔法が得意で、回復役としても使える。
これら8名のキャラから4名を選んでパーティを組み、戦闘を行う。
魔珠システム+スキルシステムでキャラを育成
敵との戦闘は、フィールド上ではランダムエンカウント、ダンジョン内ではシンボルエンカウントとなっている。シンボルが追いかけてくるため、エンカウント率は高い。一時的に敵を寄せつけなくするアイテムも存在するが、効果は短時間で切れてしまう。
キャラの育成は、戦闘経験値によるレベルアップと魔珠システム、スキルシステムで行う。
魔物との戦闘に勝利すると、魔石を入手できる。魔石には「炎」「氷」「雷」「水」「風」「土」「光」「闇」の8種類があり、魔珠の店に持ち込んで合成してもらうと、必要な魔珠を獲得できる。魔珠の装備数(初期値)は各キャラとも5。魔珠を装備することで、魔法を使えるようになったり、攻撃や守備、HPなどの能力をアップさせたりできるようになる。スキルを習得することで、魔珠の装備数は最大10まで拡張できる。
スキルは、魔物との戦闘によって獲得したSP(スキルポイント)を使用することで習得できる。習得画面を開き、必要なスキルポイントを持った状態でアイコンを選択することにより、戦闘中に使用できる特技や奥義、MPやTPの回復値の増加、装備や魔珠の装備数増加といった、さまざまなスキルを獲得することが可能。SPが足りないときは、必要なSPがたまったタイミングで習得できるように予約することもできる。