Windowsを使っていて、よくイライラさせられるのがファイル検索機能の弱さだ。エクスプローラには一応、ファイル検索機能が搭載されていて、ファイル名での検索や「含まれる文字列」での検索はできる。だが、実際に使ってみると、これがどうにも使いづらい。例えば「特定の文字列を含むファイルの検索」などは、どうにもヒット率が低く、かろうじてまともに使えるのは、せいぜいファイル名での検索機能くらいという印象だ。この点「全文検索くん(Search++)」の検索は、“安心感”という点ではかなり高い。PDFやOfficeのファイルの内容まで検索できる機能はかなり便利かつ確実で、狙ったファイルをきっちり見つけ出してくれる。「さすがにインデックス方式による検索」という印象だ。インデックスを作成するという点では、エクスプローラの検索機能でも同じはずなのだが、確実性という点ではかなり違う。
その一方で、「全文検索くん(Search++)」では、インデックスを作成していないフォルダは検索できないという制約もある。エクスプローラの検索は、通常より時間がかかるとはいえ、インデックスが作成されていないフォルダでも一応は検索できる。インデックス作成にかかる時間もそれなりに必要だ。
ただ、これらの制約はあくまで使い方の問題ともいえる。ファイル検索作業は、デスクトップやマイドキュメント内など、対象が限られている場合が多い。それらについてだけあらかじめ検索対象として指定しておくだけで、快適な検索結果が得られることを考えれば、やはりメリットは大きい。Windowsの検索にイライラした経験がある人ならば、試してみる価値がある。
(天野 司)