さまざまな条件を設定して、宝石の見え方をシミュレートできる“透過体描画プログラム”。「Garnet」は、ダイヤ、サファイヤといった宝石や、ガラスを光が透過する様子を描画し、観察できるソフト。石の種類やカット方法、色、石の向き、光が当たる方向などを変えながら観察することができる。描画した画像のファイル保存機能や、石を回転させたアニメーションの作成機能も備える。
シミュレートを実行するには、まず石の設定を行う。メイン画面右上部で行える設定は、
- 《石の種類》 ダイヤモンド、サファイヤ、エメラルド、トパーズ、ガーネット、クリスタル、グラスの7種類
- 《カット》 BriliantCut、Antiq-CushionCut、EmeraldCut、60面体、32面体、正20面体、正12面体など、16種類
- 《色》 Colorless、Red、Green、Blue、Yellow、Purpleなど、10種類
- 《屈折率》
の4項目。屈折率は石の種類に固有の数値となるため、この数字を変更すれば、「石の種類」で指定できる7種類以外の石を描画することも可能だ。メイン画面下部には、左から「描画スクリーン」「ビュー・スクリーン」「天球スクリーン」が並ぶ。中央の「ビュー・スクリーン」は、視点(石の向き)を指定するもので、設定したカットに対応したポリゴンモデルが表示される。ポリゴンモデルを回転させることも可能。マウスのドラッグやスクリーン下の操作ボタン、キーボードで動かせる。「天球スクリーン」では、光の角度を指定する。天球スクリーンでもマウスドラッグやキーで角度を変えられるようになっている。
視点と光の角度が決まったら、「描画スクリーン」下の「ray-trace」ボタンを押すことで、描画が実行される。描画には、アンチエイリアス処理を行う高品質モードも用意されている。描画スクリーンの画像は画像ファイル(BMP/GIF)として保存できる。石を360度回転させるアニメーション画像(GIF)を作る機能も備えている。