したがって、そうした機能を重視する方にはお勧めできないが、逆にいえば、スライドショウ作成ソフトとしての基本的な機能は十分なものを持っている。特に「ポリゴン文字」「文字イン文字」などのテキスト加工や図形の編集といった、表現力に関する部分はかなりのものだ。

スライド切り替え時のトランジション効果も、豊富とまではいわないものの、フェードイン/アウトやワイプといった、一般的に多用されるものはきちんと押さえられ、困ることはないだろう。

「出張スライドショウ」ファイルを作成すれば、「プレゼン専科」がインストールされていないパソコンでも手軽に再生できるため、自分のパソコンを持ち歩かなくてもよいし、自動再生や繰り返し再生を指定しておけば、店頭でのちょっとした販促ツールとして、無人デモのような使い方もできる。

プレゼン用パソコンを持ち歩かなくてよいという点に関連していえば、再生中に「指示棒」を使えるのも魅力。自前の指示棒も不要になるし、レーザーポインタがバッテリー切れで使えないといった心配もない。なにより、スライド上にその場でマーキングできるのは、説明そのものをさらにわかりやすくしてくれるはずだ。

これからプレゼンテーションを作成する方や、出先で手軽にプレゼンを行いたい方には打ってつけだろう。