勇者を陥れるため、スライムが数々の罠を仕掛ける思考型パズルアドベンチャーゲーム。あっと驚くどんでん返しが用意されている。燃えるような身体を打ち震わせ、スライムは勇者一行に復讐を誓う
「勇者御一行様殺人事件」は、「勇者」たちに仲間を皆殺しにされた「スライム」が、さまざまな罠を仕掛けて復讐するという設定のパズルアドベンチャーゲーム。ゲームは一匹のスライムが勇者一行に復讐を誓い、旅立つところからはじまる。オープニングがチュートリアルになっており、プレイヤーはここでゲームの操作方法を学ぶことができる。総プレイ時間は1時間程度。
画面上にいるのは、スライムと「おじさん」。おじさんはハチに狙われている。左側には、歩行速度を低下させるアイテム「速度低下」が置かれている。プレイヤーの最初のミッションは、「速度低下」を利用して、おじさんがハチにぶつからないようにすることだ。
移動はカーソルキーで行う。調べたり、決定したりは【Enter】/【Z】/スペースキー。【Esc】/【X】/【C】/【V】/【B】/【N】キーではキャンセルをしたり、アイテムを持ったり、話したりできる。アイテムを持って正しい位置に設置し、六角形のオブジェクトに触れて時間を進めれば、おじさんはハチを回避でき、ミッションが終了する。
おじさんをハチから助けることに成功すると、「魔法の書」をもらえる。「魔法の書」を持っていると、建造物を外界から閉ざしてしまう魔法を使えるようになる。魔法を使って憎き勇者一行を館の中に閉じ込め、その間に勇者たちを皆殺しにして、自分自身は生きて帰る――これがゲームの目的だ。
魔法の効力は数時間程度。効力のある間に復讐を完結させる必要がある。スライムの透き通るような身体を最大限に利用して、勇者たちに気づかれないよう、さまざまな罠を仕掛けよう。
時にはじわじわと、時にはばっさりと、さまざまな方法で復讐を遂行しよう
オープニングが終わると、いよいよ本編に移る。惨劇の場所は、とある館。館に閉じ込められた「勇者」「戦士」「魔法使い」を皆殺しにすればよい。プレイヤーは、館に落ちている「ガビョウ」「枯れ葉」「魔晶石」などのアイテムを的確な場所に設置し、六角形の赤いオブジェクトに触れて、時間を進める。ゲームでは(基本的に)この操作を繰り返してゆく。
配置が的確であれば、勇者たちのHPが減ったり、死んだりするが、的確でなければ、ストーリーは進行しない。失敗した場合は、ロードしてもう一度やり直すことになる。セーブはこまめに取っておきたい。
アイテムを置くだけではなく、時にはスイッチを押すなど、館の仕掛けを作動させなければならない場面も出てくる。館の仕掛けにハマり、スライム自身が死んでしまうこともある。