今回紹介する「カタカナラインセーバー」は、その名の通り画面上にカタカナ単語を次々と表示するスクリーンセーバだ。このスクリーンセーバは、どこからか飛んできた「ライン」が文字を形作り、またどこかへ去っていくという動きをひたすら繰り返すというもの。画面にラインが現れてから、文字が表示されるまでの間が絶妙で、ラインの現れるのを見てしまったが最後、どんな単語が表示されるのかついつい見入ってしまう。
「カタカナラインセーバー」の魅力はずばり、直線だけで表現されたカナ文字。まっすぐなラインだけでなく斜線も入り混じっているので、いい意味でぎこちない文字を作り出してくれるのだ。
スクリーンセーバを起動すると、腰砕けな単語が次々と表示される。実はこの単語、同梱されている「WORD.TXT」に記述されている。「ピント」や「バランス」といったよく目にする単語をはじめとして、「ユケムリ」や「ハラクダシ」などのどうしてわざわざカタカナに! と思わずにいられない単語が、全部で344語も登録されている。当然ユーザ側でも単語を書き足せるので、ナイスな単語が思いついたらどんどん追加しよう。ただし、「BEKUTA-」のように半角大文字のローマ字表記しか受け付けられないので注意したい。また、現バージョンでは「SHI」が「しぃ」と認識されてしまうなどの不具合があるので、思い通りの言葉が表示されないという人は、同梱されている「ローマ字表.htm」を参照してほしい。
1回に表示できる文字数は1文字から10文字まで。単語を入れるだけでなく、「ロクジニモドリマス」や「サガサナイデクダサイ」など伝言や行き先を書けば、実用的な用途にも使える。
そのほかスクリーンセーバ本体で設定できる項目は、単語を表示する時間のみ。短すぎるとどんな単語が表示されたのか確認できないので、楽しさが半減してしまう。
「カタカナラインセーバー」は、画面がシンプルな上に効果音もないので、自宅やオフィスなど場所を選ばずどこでも使えそうだ。しかし、せっかく見て楽しめるスクリーンセーバなので、自分以外の人も見られるような場所で積極的に使ってほしい。
(博多 二郎)