上手に使って上手に貯めよう!
本格派家計簿ソフト4本を使ってみる
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口座を含めた総合管理もOK、貯蓄重視型の家計簿ソフト
ゆう子の家計簿32 2.0C
家計簿ソフトは総合管理が当たり前。まさに、このソフトがそうだ。現金はもちろんのこと、口座からクレジットカードまでまとめて管理し、貯蓄の推移や見通しを常に把握できる貯蓄重視の家計簿ソフトだ。
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▲ 通常入力画面を月別表示したところ。色使いもやさしい
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設定できる口座数は30。クレジットカード口座、口座間振替、金券を使った支払い記録まで対応している。なお、クレジットカードではあらかじめ、締切日と振替日、支払い口座を設定しておけば、決済データを自動作成し、家計簿や口座残高に反映させてくれる。また、ローンや自動振替日の数日前には、口座残高をチェックして、残高不足であれば、メッセージで知らせてくれる。だから「あっ、今日ってローンの支払い日だった」なんて慌てることもない。使ったその日から、強力な家計管理のパートナーになるというわけだ。
また、口座に売掛金口座、買掛金口座を設定することで、1ヵ月のデータ量が3,000件以内なら、個人事業主や小規模の会社で補助簿としても使用できる。借入金の場合には、やはり口座に借入金口座を作成し、口座から借りる形にする。ヘルプに詳しい利用方法がついているので、こうした補助簿が必要な方なら一見の価値はあるだろう。
日々の収支の入力では、内容に応じて4通りの入力方法が用意されている。まず、起動時に表示される通常入力と、項目があらかじめ決まっているものを入力する項目パターン入力、買い物のレシートから項目ごとにまとめて入力できる小計入力、レシートを見ながら1品ごと入力するレシート入力の四つだ。なお、通常入力では、1日分の収支を記録する「日別タイプ」と1ヵ月分の収支を記録する月別タイプがある。毎日つけるのはなかなか大変でも、手のあいた時間にまとめて入力できるこうした一括タイプの入力方法があると、長く続けられそうだ。
▲ 口座やクレジットカードの設定が細かく行える
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通常入力の流れは、支出もしくは収入項目を選択し、内訳を選択すると、入力パッド(電卓)が表示されるので、金額を入力する。この際、口座を利用した収支の場合には、電卓から口座ボタンを押して、表示される口座リストから該当するものを選択する。もちろん、口座やクレジットカードの場合、あらかじめ設定しておく必要がある。記録したデータは即座に家計簿内や関連する帳票に反映される。入力は手間いらず。初心者でもなじみやすく、わかりやすいインタフェースが特徴的だ。
入力方法も多彩なら、表示できる帳票の種類も多い。現金出納帳に項目別、口座別明細表、日別、月間、年間収支表に項目別内訳表など、なかには、商品の安値を記録した商品安値一覧表まで、その数なんと14種類に対応している。また、グラフ表示は円、棒、線、2次元グラフとABC分析の5種類に対応。月間収支、項目別内訳、年間推移、内訳推移、複数年比較、項目別月間推移がわかる。これだけ豊富な帳票やグラフが作成できれば、多方面からじっくり家計を分析できるだろう。
そのほか、予算設定や自動口座残高チェック、大切なおつきあいのための贈答記録などなど。非常に充実した機能と作りが自慢のソフトだ。ヘルプも親切丁寧。利用方法はもちろん、家計簿をつける意味や重要性、活用方法までがわかりやすく解説されている。この部分だけでも書籍にすればシェアウェア代金の3,000円くらいにはなりそうだ。
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INFORMATION
ゆう子の家計簿32 2.0C●シェアウェア(3,000円)/作者 : 松澤 裕子、yandy/作者のホームページ/動作に必要なソフト : VB 5.0ランタイム(作者のホームページにはランタイム同梱のアーカイブもあります)/週刊ソフトニュースに関連記事あり
※このソフトは「ダウンロード」のページからダウンロードできます。
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