家計簿をつける最大の目的は? もちろん、使ったお金と入ってきたお金、つまり、お金の流れを把握すること。そして、その結果を次のやりくりに活かし、家計を管理する。もっと大きくいえば、ライフプランのカギとなるのが毎日の家計簿つけ。半年先の海外旅行も1年後の車の買い替え、3年後(?)の結婚式。出産、子供の教育費、40歳までにほしい庭付き一戸建だって、1週間後のお金の流れさえつかめない行き当たりばったりの毎日では、ただ夢に見るだけ。夢は願っているだけじゃ実現しない。未来は「いま」の続き。だからこそ、しっかり「いま」を見つめ、管理し、そして思い描いた未来を手に入れたい。そのためにあるのが家計簿なのだ。
ただ、毎日つけるとなると、未来を描いてみても楽しいばかりじゃない。コンピュータで処理することによって、現実が明確になると、未来を考えるより、「いま」に、頭を抱え込むことにもなりかねない。とにかく、まずは毎日のお金の流れを記録するというところからはじめ、現実を直視してみよう。見えなかったものも、見たくなかったものも見えてくる、かも!?
家計簿のありがたい効用はさておき、やはり「毎日つける」「習慣にしてしまう」ということが肝心。そのためにも、入力しやすいソフトが一番。また、ライフスタイルに合わせてカスタマイズできたり、日々の収支の流れをグラフや一覧表で視覚的に見られて予算管理までできる機能がほしい。現金だけではなく、金融機関の口座やクレジットカードまで含めた総合管理が行えれば、なおうれしい。
ただ、日々の収支をダラダラつけていても意味はない。これら、家計簿が持つ本来の意味を踏まえた上で、ぜひ、明るい未来のために、いまこそ家計簿ソフトに挑戦してみてほしい。
(フェムス・安藤 しょうこ)
なお、ここで紹介するソフトはすべてWindows 95で動作します。ソフトを使用する際は、あらかじめ各ソフトのドキュメントをよく読んでからお使いください。
記事中、ソフト作者の方の敬称は略させていただきました。
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