カラフルな外見やマスコットの犬から受けるイメージとはかけ離れた実力を持つファイル管理ソフト。ローカルに保存してあるすべてのファイルを、ファイルタイプや更新日時で分類できることが大きな特徴だ。
一般的なファイラのように、フォルダごとにファイルを参照できるのはもちろんだが、そのほかに「Word文書であればすべてのWord文書を」、また「最近1週間で更新されたファイルのすべて」を、といった具合にリスト表示させることができる。ハードディスクのどこに保存したのかわからないファイルでも、ファイルタイプや更新日時を手がかりに、簡単に検索することが可能だ。
「FileManager1」が常駐してファイルアクセスを監視し、インデックスを作成することで実現している。インデックスに対して検索を行うので、大容量ハードディスクに大量のファイルが存在していても、結果が表示されるまでに大した時間はかからない。
分類によるリスト表示は、メイン画面左下のツリービュー(ここにも文書別、作成者別、更新日時別のツリーがある)か、上段に配置された「リンクボード」から行う。リンクボードには「FMごみ箱」「My Documents」「Word文書」「Excel文書」「HTML Document」「テキスト文書」といったアイコンが並び、これらのアイコンのクリックで、該当するファイルをリスト表示するようになっている。リンクボードは、カスタマイズすることも可能。アプリケーションへのショートカットを置けば、ランチャのようにも使える。
検索機能も強力。リスト表示と同様にインデックスに対して検索を行う「パワー検索」機能では、
- “What?”(ファイル名や含まれる文字列、データの種類)
- “When?”(更新日時を「おおよそ」または「しっかり」指定)
- “Whose?”(誰が作ったファイルか)
- “How?”(ファイルサイズ)
- “Where?”(検索する場所)
の五つの条件を組み合わせた、高度な検索を高速に行える。検索結果は、リスト表示のほかに、HTMLやテキストへの出力、印刷、メール送信などで行えるようになっている。
「ファイルアクセス(起動/削除/作成/書き込み/読み込み)」「アプリケーション起動時間」「タイプ数&マウス移動距離」といった情報を知ることもできる。(もっとも「タイプ数&マウス移動距離」という情報に、どのような意味があるのかわ分からないが)骨太な機能と遊び心が混在した、不思議な魅力のあるソフトだ。