前バージョンとの大きな違いは、radikoに加えNHKらじる★らじる(NHKゴガク、聞き逃し対応)の再生録音にも対応した点だが、加えて「ネットラジオ録音 X」独自機能の搭載にも注目したい。画面は黒ベースのダークモード対応となり、目の疲れ等を軽減できる画面となった。
先行して発売していたWindows版に加えついにMac版が発売となり、両OSへの対応版を同梱したWin/Mac版も販売開始となった。
Windows版、Mac版はそれぞれ3台までのパソコンにインストールが可能だが、Win/Mac版はWindows版を3台、Mac版を3台と合計6台ものパソコンにインストールする事が可能。所持しているパソコンの種類、台数によって選択の幅が広がったのは嬉しい。
まず始めに、ソフトをインストールするとライセンスキーを入力もしくは試用を画面が表示され、どちらかを選択する事で起動する。
画面は1.番組表、2.録音・予約中、3.ライブラリという3つで構成されており、初心者でもシンプルで迷いにくいだろう。
最初に表示される番組表では対象エリアの番組が表示されるが、radikoプレミアムにも対応しておりアカウントを登録する事で、対応エリア以外のradikoを聴く事が可能だ。
番組表は、文字が大きく見やすい事が特徴で、放送中の番組も青色で表示されているので分かりやすい。
番組名をクリックすると、右側に番組の詳細情報が表示される。
気になった番組を右クリックすると再生・録音といったダイアログが表示され、すぐに操作が可能だ。
特筆すべきはラジオ番組録音後のファイル管理機能で、最新版のオリジナル機能が威力を発揮するので紹介したい。
【メタタグ・アートワーク(アルバムジャケット)への対応】
この機能では、まず番組の基本情報(毎日・週スケジュール等)やタグ・ファイル名という項目が目に入るだろう。
この部分は録音ファイルに、タイトル等をつけるメタタグの設定項目だが、タイトルはもちろんパーソナリティ・ラジオDJ、アルバム名、ジャンル、コメントといった情報までを幅広く網羅している。
今まで録音後に手動で入力しなければいけなかった既存のラジオ録音ソフトとは一線を画す、オリジナル機能と言えるだろう。
メタタグを網羅させる事でiTunes上のアルバム(番組名)、パーソナリティ・ラジオDJ毎の管理が可能となった。
このタグ・ファイル名の設定機能で、もう一つ大きな特徴となっているのがアートワークへの対応だ。
録音した音声ファイルはiTunesや他のメディアプレーヤーに読み込んで利用するユーザーも多いと思う。
今までのインターネットラジオ録音ソフトは、iTunesや他のメディアプレーヤーに読み込んでもアートワークが表示されず、アルバムジャケットのような画像が表示されない。これでは殺風景で、視認性も悪い。
「ネットラジオ録音 X」はアートワークを自動設定する事でこれを大きく改善する。
iTunesにお気に入りのラジオ番組のアートワークが並ぶと、見た目も視認性も向上する。
注意点は、ラジオ番組自体がアートワークとなる画像を公開していない場合は読み込む事ができない点だ。この場合は別途自分で設定する必要がある。