今回の試用マシンの1台に「Avira Antivirus Pro」をインストールしてあるものがあったのだが、このマシンへのインストール時に「このプログラムは、ShareMouseをスパイウェアとして認識する可能性があります。(中略)ShareMouseを動作させるために、このプログラムでブロックしないでください」と表示されたのが、まず好印象。正常に動作させるためにブロックされては困るのは当然だが、何も告知されずにブロックされ、慌てたり、原因を調べたりしなければならいのに比べると、格段によい。ユーザに余計な手間をかけさせず、安心感を与えるという意味で、こうした表示がされるか、されないかは大きな差がある(ほかのセキュリティ対策ソフトがインストールされたマシンでは、この通知はなかった)。なんといっても、使用するパソコンにインストールするだけで、すぐに使いはじめることができるのがありがたい。ネットワーク関連の面倒な設定などは不要で、自動認識して接続してくれる。細かな操作方法を自分好みにカスタマイズすることも可能。例えば、マウスカーソルが周回するのを好む人、イヤな人は分かれるところだと思うが、もちろん周回する/しないも設定できる。
ちなみに、ライセンス認証は1台のパソコンでのみ行えばよい(複数台のパソコンに同じライセンスキーを登録してはいけない)。
複数台のパソコンをひとつのマウス/キーボードで操作するのは──最初のうちこそ、多少の違和感(?)があるものの──実に便利。共有フォルダやファイルサーバなどを介することなく、ダイレクトに接続先の別マシンにファイルコピーできるのは快適で、効率的だ。一度「ShareMouse 4 Pro」の環境に慣れ、快適さを味わってしまうと、離れがたくなりそうな気がするのは筆者だけでないだろう。
インストールから実際に使用するまで、迷うようなところはないが、万が一、うまく動作しない、設定がわからないなどの問題が発生した場合は、メーカーサイトにFAQページが用意されているので、まずはそちらで確認してみていいただきたい。
(由利 知里)