起動後の第一印象は“親切設計でわかりやすい”。ツールバーに並ぶ「(1)開く」「(2)サイズ」……という大きなボタンを見れば、使う前から「この順番に操作してゆけばよいのだろう」と想像がつく。実際に画像を開いたあとの「画像サイズ変更」「枠の種類を選択」もわかりやすい。「サイズ変更」ダイアログには、元のサイズを含め、5種類の選択肢が用意されている。「枠の種類を選択」ダイアログもサンプルのサムネイル付きで、どのような枠が適用されるのかがひと目でわかる。しかもサイズも枠も、指定したものがリアルタイムでメイン画面に反映されるので、大きな画像で確認できるようになっている。
開発するうち、試用するうちに「機能面も大幅に強化したい」という思いが作者の中に浮かんだことも一度や二度ではなかったろうが、それよりもまず「どうしたらユーザが使いやすいだろうか」を優先して考えて作った結果が、現在の「額プチ」につながっているのだろう。
作者のホームページでは、Ver.1.0からVer.5.0までの旧バージョンをダウンロードすることができる。今回の原稿執筆にあたり、五つのバージョンをひと通り拝見させていただいたが、少しずつ機能強化を図りつつも、シンプルさを貫き、ユーザビリティの高さを追求し続けていることがよくわかった。
作者のホームページには「次バージョン以降の開発予定」も掲載されている。トロン風が追加されたり、切抜き型バリエーションが追加されたりするようなので、こちらも楽しみに待ちたい。
(由利 知里)