仮想フォルダを利用した文書管理ソフト。独自のインデックスを作成し、目的のファイルへの迅速なアクセスを支援してくれる。「Titan(Document Filing Utility)」は、あらかじめ登録した拡張子を持つファイルを対象に、
- 開く、削除する
- フィルタでの絞り込み
- 重複ファイルの確認・表示
- 重複ファイルの一括削除・移動・圧縮
といった操作を効率的に行える文書管理ソフト。仮想フォルダを利用するため、「実際のファイルがどこにあるのか」を気にする必要がなく、フォルダを選択するだけで、目的のファイルを抽出できる。検索範囲はドライブ単位、操作対象は登録されたファイル拡張子に限定される。Free Editionで操作対象にできる拡張子は24種類。一定間隔でファイルの状況が検証され、更新・削除などがあった場合は、当該情報がインデックスに反映される。シンプルな画面構成で使いやすい。独自の「データ検索エンジン」によって、ハードディスク内のすべてのファイルを検証し、インデックス(文書管理INDEX)を作成する(システムファイルなど、一部ファイルは除外される)。インデックスはフォルダ横断的な「データベース」として機能する。実際に使用する際の操作の流れは、
- 全ドライブまたは指定ドライブ内のファイルを検出し、インデックスを作成
- 検出対象の拡張子を登録
- (ルート)カテゴリフォルダおよび下位フォルダを作成し、各下位フォルダに拡張子を登録
するというもの。(ルート)カテゴリフォルダに属した下位フォルダを選択すると、該当するファイルが一覧表示される仕組み。インデックスの作成は、初回起動時に自動的に行われる。その後は定期的にファイルが検証され、インデックスが更新される(手動更新も可能)。各カテゴリ以下のフォルダには、複数の拡張子を登録することが可能。ひとつの拡張子を複数のカテゴリ以下のフォルダに登録することもできる。ファイル一覧では、選択したファイルのプロパティ表示、「エクスプローラで開く」「圧縮」といった操作を行えるほか、ファイルを任意のテキストエディタまたは拡張子に関連付けされたプログラムで開くこともできる。
重複ファイルの検出機能も備える。「同一拡張子」「1バイト以上で同サイズ」といった条件で判定され、重複したファイルにはファイル一覧にチェックが入る。重複ファイルだけを抽出して一覧表示したり、重複したファイルのみを削除・移動・圧縮したりすることも可能。仮想フォルダにテキストコメントを設定することもできる(2,000文字以内。選択時に処理状況表示ビューで確認できる)。
上位の有償版「Entry Edition」「Standard Edition」では、
- ファイルを任意の仮想フォルダに直接リンク(タグエントリー)
- ファイルを特定のプログラムで開く(リンクエントリー)
- ファイルへのコメント登録
といった機能も利用できる。