ソフトを開発しようと思った動機、背景
「らくちんCDラベルメーカー」は、1998年のVer.1の発売から19年、来年はいよいよ20周年を迎えます。お客さまの声に耳を傾けながら、毎年1回のペースでバージョンアップを続けてきています。これまで、印刷をするメディアの種類や目的、利用するOSなどに合わせて、さまざまな進化を遂げてきましたが、今回の「らくちんCDラベルメーカー19 Pro」は、昨今のスマートフォンの普及による変化に着目しました。スマートフォンでは従来のデジカメなどの写真とは違い、縦長の比率で撮ることが多いと思います。また、パノラマ写真なども簡単に撮影することができるので、旅行先などで撮影されている方も多いのではないでしょうか。しかし、ディスクの形にこれらの写真を適用しようとしても、次の問題があり、お客さまから「何とか改善してほしい」旨のリクエストを多くいただいておりました。
- 【問題点その1】
- 縦長・横長の写真を全面に貼り付けると、写っている対象物(人物や建造物など)が収まりきらない
- 【問題点その2】
- 対象物を収めようとすると上下左右に白い余白ができてしまう
そこで、この問題に取り組むべく、今回のバージョンアップのメインテーマとして開発をしました。開発中に苦労した点
今回のテーマは決まったものの、具体的にどのように実現をすればよいかが決まらず、商品企画チームでさまざまな意見を出し合いました。
そんなある日、テレビで昭和歌謡の番組で懐かし映像が流れており、「これだ!」とヒントを得ました。昔のテレビ映像は6:4の比率なので、最近のワイド画面で見ると、両脇に黒い帯がついてしまいます。その番組では、両脇を反射させるようにうまく映像処理をして、黒い帯になる部分をうまく補間し、ワイド画面でも自然に見えるようにカモフラージュしていました。同じような処理は、ニュース番組やワイドショーなどの視聴者投稿動画などで縦長のスマートフォン映像などを放送するときなどに見かけることがあるのではないでしょうか。
この考え方を応用して「らくちんCDラベルメーカー19」では、「反転」「タイリング」「拡大」といった余白をカモフラージュするエフェクトを複数、搭載しました。これで「写真の全体を表示した上で、余白を目立たせないようにする」ことが可能になりました。
ユーザにお勧めする使い方
まず今回の新機能である「余白の自動調整」はぜひ、お試しください。縦長写真だけでなく、例えばDVDトールケース用にデザインされた画像をディスクの盤面に使ったり、正方形のCDジャケット画像も円盤の中にきれいに収めたりと、工夫次第でクールなデザインを作ることができます。
CDケースやDVDケースを作られる方には「テキストの自動折り返し」機能もオススメです。枠の中で自動的に文字を折り返す機能ですが、例えば複数行にわたるクレジット情報や説明文、ライナーノーツのような長文を印刷したいときに有効です。
新しくなったスタート画面「らくちんナビ」では、最近に利用したデータやフォルダのサムネイル付き履歴表示に対応しました。どこのフォルダに保存したかなどを覚えておかなくてもサッと開くことができるので、同じデータやフォルダを何度も利用する方にオススメです。最近はスマートフォンやタブレットのアプリの保存データも、保存フォルダを気にせずに利用できるように変わってきていますが、同じような感覚で利用することができます。
また、スマートフォンのカメラを使ってディスクレーベルのスキャンをすることができるようになりました。ディスクを台紙に乗せて写真撮影をするだけで、簡単にスキャンすることができます。スキャンした画像はディスクのコレクションとして管理をしてもよいですし、「らくちんCDラベルメーカー」に貼り付けてコピー印刷をすることもできます。この機能の利用には「想イデジタル 〜スマホでスキャン&ファイリング〜」という別売りのソフトが必要になりますが、15日間無料で利用できる体験版プログラムを収録していますので、ぜひ、お試しください。
今後のバージョンアップ予定
「らくちんCDラベルメーカー」は、お客さまの支援を受けながら、1年に1回のペースでバージョンアップを続けているロングセラー商品です。常に既存ユーザさまからのご意見をもとに新機能の検討をしており、登録ユーザさまへのアンケートも積極的に実施しております。何かお気付きの点などがございましたら、ぜひ、弊社までご連絡いただければ幸いです。
((株)メディアナビ)