力強く展開される物語と、荒廃した近未来という舞台設定、演出・グラフィックとが見事に融合した中編RPG。実在の都市が登場するマップは適度な広さでわかりやすく、快適にプレイできる。21世紀末、地球は深刻な環境汚染により化け物が跋扈する暗黒の世界に
「東京パンドラゲート」は、深刻な環境汚染により、荒廃してしまった日本の近未来を舞台にしたRPG。人間や獣を化け物に変容させる瘴気、そして地球を暗黒の世界にしてしまった謎を解くために、霊能力を持つ主人公が妹とともにコロニーを旅立ち、冒険する。難易度は三段階から選択することが可能。メモリ不足による処理落ちなどの改善が期待できる、自動アニメーションの停止機能なども用意されている。想定プレイ時間は6時間程度。
物語の舞台は21世紀末の日本の関東圏。地球は著しい環境汚染とたび重なる天変地異によって荒廃しきっていた。さまざまな汚染物質が入り交じった大気は、吸った人間や動物を殺すか化け物に変えてしまう瘴気を発生させ、人々はフォスター社が開発した空気清浄器を唯一の頼りに、各地で小規模なコロニーを形成して日々の生活を送っていた。
主人公は20代の青年「霧村レン」。フォスター社の研究所に勤めていた両親が16年前に消息を絶って以来、妹の「ミライ」とともに、神社の宮司を務める伯父「ヤクモ」の世話になっていた。
霊能力を持つレンは、その力を使って渋谷コロニーで人助けをしていたが、ある晩ミライが瘴霊獣に襲われた事件をきっかけに「いま、この世界で何が起こっているのか」を知るため、コロニーから旅立つ決意をする……。
戦闘で獲得したAPを使い、固有スキルを習得させて、戦力を強化
パーティを組んでマップ上を移動し、遭遇した敵と戦い、勝利してお金を稼ぎ、稼いだお金でアイテムや装備を購入する。ゲームの進め方は一般的なRPGと変わるところはない。
ただし、武器はそれぞれのキャラクタ固有の「念珠」が姿を変えたもので、持ち替えることはできない(その代わり、強化アイテムを使って強化することはできる)。装備を変えることができるのは防具と3種類のアクセサリー(勾玉、首飾り、お守り)のみ。防具とアクセサリーは「源八商店」のドローンから購入できるほか、宝箱などから入手することも可能だ。
装備以外でのキャラクタの強化は、
- 経験値を稼いでのレベルアップ
- 戦闘で獲得したAP(アビリティポイント)を消費してのスキル習得
で行える。習得できるスキルはキャラクタごとに異なるが、スキル習得で強力な霊術(魔法や必殺技)を覚えさせれば、戦闘時の個性を強化でき、「攻撃役」「盾役」「回復役」「補助役」といったキャラクタの役割分担をより明確にすることができる。敵との戦闘はシンボルエンカウントによって発生する。敵味方双方の各キャラクタの「すばやさ」に応じて行動順が決定され、順番が来た味方キャラクタごとに一人ずつコマンド入力を行う、ターン制のサイドビューバトル。敵味方の行動順は画面右上に表示される。
選択できる戦闘の難易度は、
- イージー(主にストーリーを楽しみたい方向けでやさしい)
- ノーマル(標準の難易度。初期値)
- ハード(歯応えのある戦闘を楽しみたい方向け)
の三段階。メニューを開くことで、ゲーム中いつでも自由に変更できる。