ストーリー重視の“王道”長編ファンタジーRPG。大国同士の戦争に翻弄される小国騎士団の、戦争終結までの20日間の物語が描かれる。見習い女性騎士「アリア」は大臣から遊撃騎士団の新設を指示される
「あすなな -アストリア王国騎士団第七小隊-」は、小さな島国に急造された遊撃騎士団の女性騎士と仲間たちの活動を描いたファンタジーRPG。二つの大国の間で勃発した「五月戦争」の発端から終結までが全12話構成で語られる。戦闘シーンには疑似サイドビューを採用。チャット機能やマップ表示機能なども搭載する。
舞台は「ウィルランド共和国」「ベルラント帝国」の二つの大国に挟まれた小さな島国「アストリア王国」。王国所属の見習い女性騎士「アリア」がゲームの主人公だ。
世界暦620年5月、領土を巡って小競り合いを繰り返してきた共和国と帝国との間で突如「五月戦争」が勃発。二国間にあるウッツ海峡を挟み、両国のにらみ合いが続いていた。ウッツ海峡に浮かぶ島国という地理的条件からアストリア王国でも緊張が高まり、有事に備えて騎士団が国境に配備されることになった。だが、そうなると国内のトラブルに対応する部隊がいなくなってしまう。そこで新たな遊撃騎士団「アストリア王国騎士団第七小隊」を設立し、隊長にアリアを任命する計画が立てられる。
見習い騎士のアリアには正式な騎士に昇格するチャンス。しかし、第七小隊を設立するための人材はアリア自身の手でスカウトしてくる必要がある。しかも王国は資金難。給料が出る保証はない。つまり「ボランティアを集めろ」ということ。アリアは無事、第七小隊を結成して、手柄を立てることができるだろうか!?
アリアによって強引に集められた、個性的な「あすなな」のメンバー
「アリア=ノースフィールド」は、“アストリアの英雄”王国騎士団長「シーザー」と“切り姫”元第三小隊隊長「シルフィ」の一人娘。物語の開始時点では第三小隊所属の騎士見習い。強気で物怖じしない性格。正義感が強く、ややもすると暴走しがちな部分もある。得物は片手剣。回復魔法もわずかながら使うことができる。
「エリン」は、300年前に人間界を去ったエルフ族の血を濃く受け継ぐ少女。耳が長いのはその影響。白魔術師で回復・神聖魔法が得意。得物はロッド。ある人物を探すため、友だちのレッドグミ「ミケ」とともにアストリアを旅して回っている。ドジっ子属性があり、戦闘中によくコケる。
「ディーン=ローウェル」は、300年前のアストリア王国の英雄の一人“賢者”「ウィゼル」の子孫で、アーティファクト「葬送歌の笛」を代々守り続けてきた名門・ローウェル家の跡取り息子。黒魔術師で精霊魔法に長けている。得物は短剣。とある目的のため、傭兵をしながら「殲滅委員会」を追っている。
「セス=マイヤーズ」は、アストリア山で猟師をしている青年。手先が器用で視力もよく、銃での狙撃が得意。王国騎士団第一小隊隊長「オズワルド」とは軍仕官学校の先輩・後輩の間柄。学生時代にはサバイバルゲーム部に所属していた。
「バルガス=マクファーデン」は、北部の港町「ウィゼル」で武器商人「ラーバス」の用心棒をしている大男。プロレスラーのようなムキムキマッチョな体格で、筋肉の話をさせたら一日中喋っている。趣味は筋肉を鍛えること。好物はプロテイン。得物はグローブ(格闘)。
「ドロシー=ラインバッハ」は、ラーバスに「降魔の壷」で間違って呼び出されてしまった闇の眷属。見た目は幼い少女だが年齢不詳。自称、300年前に騎士王「アストリア」が戦った魔王・エターナルの39番目の娘。得物は巨大鎌。「こちらの世界」に呼び出されて間もなく、本来の魔力が回復していないが、コウモリに変身することは可能。人型でも羽根で飛行できる。
街や建物の中では壺と樽を破壊し、貼り紙をしっかり見て、NPCとの会話もマメに
内容はオーソドックスなファンタジーRPG。主人公のアリアを操作し、マップ上のキャラクタに話しかけて情報収集したり、店でアイテムや武器、防具を購入してキャラクタを強化したりする。宿屋では全回復することが可能。複数回話しかけることで活動資金やアイテムをくれる人も存在する。いろいろと話しかけてみよう。
無料で手に入るアイテムは、随所に配置された壺や樽、宝箱の中にのみ存在する(家具などを調べても意味はないので要注意)。壺と樽は破壊しても復活し、再度アイテムを入手できることもある。壁に貼られた新聞も毎日内容が変化する。壺や樽、新聞などはマメにチェックするようにしたい。
戦闘はシンボルエンカウントの擬似サイドビュー。戦闘に勝利すると、通常の経験値のほか、技熟練度と騎士団貢献度を得ることができる。たまった熟練度と引き替えに新たな技や魔法を覚えたり、貢献度と引き替えに通常では滅多に手に入らない貴重なアイテムを景品として交換したりできる。
NPCの中には頭上に「!」のフキダシが表示されたキャラがいる。話しかければ、クエストを受けることもできる。セーブはマップ上に設置された「記憶の水晶」を使って行う。