デスクトップにさまざまなウィンドウが開いているとき、それらをスマートに切り替えるためのソフトがタスクスイッチャ。Windowsにも【Alt】+【Tab】キーによるベーシックな方法や、【Windows】+【Tab】キーによるフリップ3Dといった切り替え方法がある(もちろんタスクバーも)。タスクバーはマウスに代表されるポインティングデバイスを使用するし、【Alt】+【Tab】や【Windows】+【Tab】はキー操作での切り替えとなるが、「Tascher -Task Switcher-」では二つの操作が融合し、どちらでも利用しやすくなっていることが特徴だ。マウス操作でウィンドウ(タスク)リストを開く場合、デスクトップの右下(初期設定の場合)にポインタを近づけるとポップアップし、あとはホイールを回して選択するので、移動量が少なくてすむ。もちろんホットキーで呼び出して、あとはマウス操作でもOKだ。
リストの並び順は、ウィンドウの重なり順になっているし、リストを開いたときに上から二番目のアイテムがデフォルトで選択されるようになっている(この設定は解除可能)ので、二つのウィンドウだけを特に頻繁に切り替えて使うような場合にも便利だ。
ウィンドウをたくさん開いて作業する人なら、インクリメンタルサーチで候補を絞り込んでおいてから選択すると便利だが、それだけでなく、前後のアイテムや先頭・末尾への移動、インクリメンタルサーチのマッチング方法の選択、最大化・最小化といったウィンドウ操作でもホットキーを利用できる。タイピングに慣れている人なら、起動しているタスクの数に関係なく、スピーディな切り替えが可能だろう。
(福住 護)