「筆王」は、はがきや封筒への宛名書き、文面作成をはじめ、名刺やレターヘッド、ラベルシールなどを簡単に作成できる“はじめての方にもやさしい住所録＆はがき作成ソフト”。フル機能を利用できる通常モードの「筆王」のほか、はがき作成に的を絞り、ウィザード形式で操作できる「はじめての筆王」、Webブラウザで使える「みんなの筆王」の3種類のモードを搭載。新バージョン「20」では、画像の消したい部分をなぞるだけで自然に修正できる“神ワザ修正”機能や、斜めの画像を四角に補正する機能などが追加され、画像編集機能がより強力になった。収録素材数は30万点以上に上り、くまモンの素材も50点が収録された。家庭内の5台までのパソコンにインストールして使用できる。

主な機能は「住所録（の管理）」「表面（宛名面の作成）」「裏面（の作成）」「印刷」の四つ（以下は、通常版「筆王」での説明）。画面左端のタブで切り替えて操作する。上から順番に操作してゆくことで、スムーズに作業を進められるようになっている。タブの切り替えに応じて、各機能の音声付き操作ガイドが表示される（機能をOFFにすることも可能）。

「住所録」には、住所の一覧、個人データの編集エリア、印刷イメージ確認用のプレビューエリアが用意され、住所や名前を編集すると、ただちにプレビューに反映される仕組み。住所録では、自宅・勤務先の住所、連名、使用する差出人名、メールアドレスや生年月日などの詳細な個人情報、年賀状や暑中見舞いの送受信記録などを管理できる。さらに、住所録ファイルの読み込み、他形式データのインポート/エクスポート、住所データの絞り込み検索、編集エリアに表示する項目の選択や並べ替え、住所録の印刷なども行える。

「表面」では、宛名面の新規デザイン作成やはがき（用紙）の変更、文字の配置などを行うことが可能。新規デザインの作成では、官製はがきや往復はがきなどの郵便物に加え、ラベルシールや名刺、宅配便伝票なども作成できる。レイアウトは、あらかじめ登録されたさまざまな用紙を選ぶだけと簡単。年賀はがきやかもめ〜るなどを使用する場合は、「はがきの変更」にテンプレートが用意されている。

宛先や差出人名、郵便番号などはそれぞれがパーツ化され、編集画面（プレビュー表示）の脇にあるパーツリストを使って選択したり、編集したりすることが可能。テキストボックスや文例集、写真、イラストなどのパーツを追加したり、背景画像や背景色を指定したりすることもできる。レイアウトは最大10パターンまでを登録でき、相手に応じて使い分けられる。

「裏面」では、デザインテンプレートを利用して文面を作成したり、個々の素材や背景を選んでオリジナルのデザインを作成したりできる。はがきデザインや素材画像（パーツ）は豊富に収録され、「素材パレット」画面から検索・選択したものをはがきに追加できるようになっている。素材パレットでは素材をサムネイルで確認できるほか、キーワードや素材番号から検索したり、お気に入りに登録したりすることも可能だ。

「裏面」でも、テキストボックスによる文字入力、文例集からの挿入、写真の挿入、複数の写真を組み合わせたコラージュの作成、装飾スタンプ・手書きペンや図形・吹き出しツールによる描画、変形文字、ロゴ作成、QRコード作成、地図やカレンダー、はんこの作成といった機能を利用することが可能。オプションサービスを購入すると、オリジナル印鑑や高度な写真加工、華やかな金色の筆文字を作成できる「金筆」などのプレミアムツールを利用できるようになる。

「印刷」では、表面や裏面の印刷、住所録および送受信記録一覧の印刷などを行える。（条件指定で）印刷したい宛先を抽出したり、住所録に設定した（友人/親戚などの）分類を利用して絞り込みを行ったりすることも可能だ。