初期状態では「メモ帳」程度の機能しかないが、プラグインを利用することで必要な機能を自在に組み込めるという、変幻自在な高機能テキストエディタ。しかもプラグイン(DLLファイルで提供されている)は配布用のアーカイブファイルに収録済みで、わざわざダウンロードしなくても、設定画面のリストから選択するだけでよい。プラグインの数は80以上に上るが、これには編集用の機能だけではなく、関連する設定画面なども含まれているため、実際にすべての機能を編集で利用できるわけではない。それでもかなりの数であることは間違いなく、クリップボードに転送された文字列を自動的に取得する機能や、定型文書の作成に便利なテンプレートなど、使えそうなものが数多く揃っている。
一方で注意すべき点もある。ひとつはプラグインの表記に関する問題で、本体の言語設定で日本語を選択しても、プラグインまでは変更されず、英語のままであること。細かい設定が可能なプラグインの場合、使い方をマスターするのに時間を要するかもしれない。
もうひとつは、プラグインの読み込みにやや時間がかかるものがある点。パソコンの性能なども影響するだろうが、筆者の環境では、はじめて呼び出した場合、反応が悪いものがあった。本体の起動と同時に自動で実行されるプラグインとそうでないものといった違いもあるので、覚えておいた方がよい。
(福住 護)