ソフトを開発しようと思った動機、背景
それまでハードルの高いプログラムを作ろうとして結局、中途半端に挫折するというパターンが多かったので、「シンプルなソフトでもいいから、とにかく何かひとつ、まともに完成させたい」と思っていました。
ちょうど、夜になると画面を暖色に変えてくれる「f.lux」という有名なフリーソフトを使っていて、時々「色味を変えずに明るさだけ暗くしたい」と思うことがあったので、勉強のとっかかりとしての興味もあって、画面の色の変え方や常駐ソフトの作り方などを調べはじめたのが最初です。バージョンを重ねて少しは独自性が出たと思いますが、普通にブルーライトや自律神経の乱れを低減するという用途なら「Sunia」を使うより「f.lux」をお勧めします。「Sunia」はWindowsでしか使えませんし、時間帯設定の柔軟さや色のバリエーションを選べるというのは本来の目的とはあまり関係がなくて、むしろ柔軟に設定できてしまうと、昼夜のリズムが崩れるなど、弊害になる可能性もあるからです。暖色もブルーライトの削減という必然性があってそうなっているので、色が選べるというのも良し悪しです。
とはいえ「Suniaなり」の柔軟さが、既存ソフトでカバーできないニッチな用途にうまくハマることもあるかもしれません。地味に誰かの役に立っていれば作った甲斐もありますので、興味があれば一度試してみてください。
開発中に苦労した点
C#言語自体のよさとVisual Studioの手厚いデバッグ環境の恩恵もあって、思っていたより問題が少なかったと記憶しています。フィードバックをもらって変更するというのはよい経験になりましたし、「役に立ってます」という感想やレビューをいただけたのもうれしかったです。
ユーザにお勧めする使い方
柔軟に時間帯設定ができるようにしてはいますが、それで逆に昼夜のリズムが乱れたりしては困るので、できるだけ「日の出/日の入り」を基準にした相対時間モードで色合い変更をする使い方をお勧めします(初期設定ではそんな感じの設定になっています)。
時間帯に依存しない純粋な画面の明るさ変更ソフトとしても機能するように作っていますので、単純に「ディスプレイの明度を落としたい」というような場合にも使えます。画像処理等、正確な色合いを必要とする作業時にはOFFにしてください。
今後のバージョンアップ予定
小さな変更は予定していますが、概ね開発終了です。
(Conro)