シンプルなインタフェースで、はじめてでも直感的に使えるイメージバックアップソフト。ブータブルディスクの作成やデータ消去なども可能。「EaseUS Todo Backup Free」は、“案内に従って操作するだけ”で、バックアップおよび復元を実行できるソフト。フラットデザインのわかりやすい画面で使いやすい。選択できるバックアップモードは、
- ディスク/パーティションバックアップ
- ファイルバックアップ
- システムバックアップ
- スマートバックアップ
の4種類。ドライブのクローン作成機能も備える。バックアップモードを選択し、設定の完了後に同じダイアログ上の「実行」ボタンをクリックすれば、バックアップ処理が開始される仕組み。設定項目はバックアップモードに応じて異なる(以下、ディスク/パーティションバックアップを基本に、そのほかのモードでは差異部分を紹介する)。
●ディスク/パーティションバックアップ
主な設定項目は、
- 対象となるディスク/パーティションの選択
- バックアップ先フォルダ(ターゲット)の指定
- バックアップイメージファイルの名前となる「プラン名」
- バックアッププランの説明(コメント)
の四つ。さらに拡張オプションとして、スケジュール設定、イメージファイルの保存期間や世代数、圧縮率、分割サイズ、イメージファイルのパスワード保護、実行時の優先度およびネットワーク転送速度の設定がある。●ファイルバックアップ
ディスク/パーティションバックアップの対象選択部分が、ファイルバックアップではフォルダツリー形式となる。「ファイルの種類」オプションを利用すれば、「ドキュメント」「ピクチャ」といったファイルの種類でまとめて選択できる。バックアップ先の指定や拡張オプションはディスク/パーティションバックアップと同様。
●システムバックアップ
Windowsシステムに関する部分のみをバックアップするため、起動ドライブのみが選択された状態となる。バックアップ先の指定や拡張オプションはディスク/パーティションバックアップと同様。
●スマートバックアップ
ファイルバックアップ同様、ファイル/フォルダを選択してバックアップを行えるが、一度バックアップを実行したあとは、ファイルが30分ごとにチェックされ、更新されている場合には自動でバックアップが実行される。そのほかに指定できるのはバックアップ先フォルダのみ。
バックアップ処理が終了すると、作成されたプランに関する情報がメイン画面に表示される。表示されるのはプラン名と保存場所のほか、「復元」「バックアップ」「その他」の3個のボタンだ。
「復元」は文字通り、バックアップイメージファイルからの復元用。「バックアップ」にはドロップダウン式のメニューがあり、「完全バックアップ」「増分バックアップ」「差分バックアップ」のいずれかを選択し、実行できる。「その他」では、バックアッププランの編集、バックアップイメージファイルの管理(情報の表示とイメージファイルの削除)、イメージファイルのエラーチェック、バックアップの削除を行える。
ディスク/パーティションのクローンコピー作成機能も備える。オプションでは「SSDに最適化」「セクタバイセクタクローン」を指定することが可能だ。
そのほか「ツール」ボタンのメニューからは、
- イメージをチェック(バックアップイメージのチェック)
- ブータブルディスクの作成
- データ消去
- iSCSIイニシエーター(Microsoft iSCSIイニシエーターのインストールと自動起動)
- PreOSを有効化(再起動時にWindows OSかEaseUS Todo Backup Linuxのどちらで起動するかを選択できる)
- マウント/アンマウント(バックアップイメージを仮想ドライブとして扱える)
といった機能を利用できる。