「魔王が姫にプロポーズすべく、焼きイモを手に入れる旅に出る」という設定のシミュレーションRPG。個性豊かなキャラによるコミカルなストーリーを楽しめる。美しい姫に求婚するため、魔王は伝説の焼きイモを求めて……
「まおイモ」は、「伝説の焼きイモを持ってきた勇者と結婚します!」という姫の結婚宣言を知った魔王が、配下の魔物を引きつれて奮闘する、コミカルな短編シミュレーションRPG。お目付け役の少女をはじめとした個性豊かな仲間との会話を楽しみながら、各キャラの能力をうまく使って、ミッションを成功させよう。
物語は「ファーレン王国」の王女「アキ」がとんでもない宣言をしたところからはじまる。その内容は「伝説とまでいわれる『田中さんちの焼きイモ』を持ってきたものであれば、たとえ悪魔とでも結婚する」というもの。アキ姫といえば、涼やかな横顔と紅葉のような紅い髪、ボン・キュッ・ボンのナイスバディの美少女として有名だ。新聞記事でアキ姫の結婚宣言を知った魔王はすっかり乗り気になり、焼きイモを手に入れて、プロポーズすることを決意する。
しかし、問題の「田中さんちの焼きイモ」を焼くには、夢幻の森に生える「ドリュアドの木」と、火吹き山に住む「炎竜ブラムラの息」、そしてなにより田中さんの家で育てられている「田中さんちのイモ」が必要。魔王は早速、伝説の焼きイモを食べさせることを条件に魔王城の魔物を動員し、意気揚々と出陣する……。
美しく、表情豊かなキャラが多数、登場
ゲームの主人公は「ヴァレフォール」。魔界の皇位継承権を持つ魔王の一人で、適当で軽い性格だが、実力はなかなかのもの。眼から放つ「魔王ビーム」の一撃は超強力。
「クラリス」は、ヴァレフォールのお目付け役を務めるニンフ族の美少女。気苦労が絶えない苦労人で、クラリスのおかげで魔王城は今日も何とかなっている。戦闘では回復系の魔法や補助が得意。以前から伝説の焼きイモを食べたいと思っていたこともあり、焼きイモにつられて魔王の手伝いをする。
「アキ姫」は、大陸南部の小国「ファーレン王国」の王女。美しく気立てもよいため、求婚する者が後を絶たない。兄弟姉妹がいないため、結婚相手が次期国王となる。
「ゼクト」は人間の勇者。ヴァレフォールとは「田中さんちの焼きイモ」をめぐるライバルだが、正義感が強く、曲がったことが大嫌いなため、やがて意気投合する。はるか東国のジャパンから伝わった独特の剣と剣術を操る。
「ベリル皇子」は、大陸中央に覇を唱える強国「ザガン帝国」の第八皇子。他人を見下す性格で、目的のためなら汚い手段もいとわない。ゼクトとは真逆のタイプの、ヴァレフォールのライバル。
そのほかにもゾンビ族、人狼族、骸骨族、カエル族、ウサミミ族など、個性豊かな魔王城の魔物が登場し、活躍する。
最大12名のキャラでパーティを組み、マップを移動
ゲームの内容はターン制の戦略シミュレーションRPG。最大12名のキャラクタがパーティを組み、それぞれの移動能力に応じた距離をマップ上で移動して、コマンドを実行する(移動可能な距離は地形などによっても変化する)。
入力可能なコマンドは「攻撃」「特技」「魔法」「アイテム」「待機」の五つ。「攻撃」を選択すると、攻撃可能な範囲に赤い丸が表示される。範囲内の敵ユニットを選択すれば、攻撃が実行される仕組み。「特技」「魔法」「アイテム」では使用するものを選択したあと、同様に対象を選択する。
「攻撃」や「魔法」などにはそれぞれ有効範囲があり、白い丸で示される。有効範囲が1より大きい場合は、範囲内のすべての敵または味方が対象となる。
各ユニットの行動する順番は変更することができない。「特技」や「魔法」を使用するには、それぞれの技に応じたTPが必要となる。
戦闘中にキャンセルキーを押して、戦闘メニューを開くことも可能。メニューでは各ユニットの装備を変更できるほか、勝敗条件や各ユニットのステータスを確認したり、セーブしたりできる。
一般的なRPGと同様、敵を倒してゴールドや経験値を獲得したり、宝箱を開いてアイテムなどを入手したりすることもできる。