「句読点で改行」「指定した文字数で段落分け」などの機能により、文書作成の“効率や品質を上げる”ことを目的とした支援ソフト。「ライティングさん」は、文書作成の際に使われる補助的な機能を数多く搭載した“テキストライティング支援エディタ”。カット&ペーストやUndoといったテキストエディタの基本機能に加え、文字数をカウントしたり、文章の体裁を整えたり、文字種を変換したり、文章チェックや単語・類語検索を行ったりなど、文書作成時に便利な機能を備えている。Webライティングなどに威力を発揮する。
大きな特徴は、メイン画面上部のボタンなどから利用できる、多彩なライティング支援機能。「ファイル」「編集」「置換」「校正」「設定」などのボタンが用意され、クリックすると「どうしますか?」のウィザードダイアログが開く仕組み。一般的なテキストエディタとは異なるユニークなインタフェースだが、はじめてでも迷うことがない。
搭載されたライティング支援機能は実に豊富。例えば、
- 句点(。)や句読点(。、)で自動的に改行
- 指定した文字数で自動的に改行
- 指定した文字数を超えない範囲で自動的に段落分け
- 改行の削除
- !や?のあとに空白を自動挿入
- 英数字の全角/半角自動変換
- 指定した文字列を別の文字列に置換(一件、すべて、ランダムなど)
などがその一部。「!」や「?」のあとに空白を自動挿入する機能では、「!?」のように二つが連続した場合に「! ? 」とならないようにしたり、「はて?」のように「?」のあとで括弧が閉じられる場合は空白が挿入されなかったりなど、単純な文字列の置き換えではなく、インテリジェントな処理がなされる。置換で「ランダム置換」を選択できるのもユニーク。一般的な一括置換とは異なり、文章中の文字列を置換するかどうかがランダムに決められるというもの。あえて「表記ぶれ」を生みたい場合などに便利だ。
校正機能でのチェック対象は、
- かっこ閉じ忘れチェック
- 漢字の割合チェック
- 見出し文節数チェック(改行で区切られた一文で、特に文節数不足になりやすい見出しなどをチェック)
- 接続詞使用チェック
- 語句の重複チェック
など、計10項目にも及ぶ。チェックは、外部の校正サイト(日本語文章校正ツール - フリーで使える表現チェック・文字校正支援Webツール)と「ライティングさん」の内蔵機能とで行う。外部サイトは使わず、内蔵機能だけを利用することももちろん可能。一行の文字数や一段落の文字数、一文として許容される最大文字数などは細かく設定できるようになっている。さらにメイン画面上には、
- ライティング時間の計測、チェックに使える「タイマー&ストップウォッチ」
- 特定文字列(キーワード)の出現回数カウント機能
- 文章全体文字数とリアルタイムカウント機能
- 文章のクリップボード転送機能
- Web検索機能
といった便利な機能が揃い、Webライティングを強力に支援してくれる。