デスクトップに表示された内容を取り込んでファイル化する「画面キャプチャ」ソフト。仕事にもよるが、多くの人にとってはそう使う場面が多いソフトではないだけに、いたずらに高機能を狙うよりも、シンプルでわかりやすい方がよいように思う。Windows 7には、静止画専用のキャプチャ機能として「Snipping Tool」が標準で付属しているが、筆者は「Windowsの標準ツールとしては、わかりやすく、かつ使いでがある」ものとして結構高く評価している。「oCam」は、わかりやすさ、使いやすさという点において「Snipping Tool」に通じるものがあると感じる。キャプチャソフトがどのようなものかを知っており、かつ「oCam」が動画キャプチャソフトであると知っていれば、起動して操作に悩む人はまずいないだろう。それほど「oCam」の操作はシンプルだ。
ただ、この「oCam」、Ver.31.0で画面デザインが変更され、ウィンドウ下部に常にヘルプが表示されるようになった。英語表記である上に、これを消した上でウィンドウをリサイズできないので、使い方に慣れてしまうと結構邪魔なものに感じてしまう。今後のバージョンアップで非表示にできるようになると、より使いやすいものになるだろう。
(天野 司)