さまざまなガジェットを利用できる、常駐型のカスタマイズソフト。画面デザインや機能をがらりと変えることも可能。「Rainmeter」は、時計やCPUメーターなどのアクセサリ(デスクトップガジェット)をまとめて管理できるソフト。個々のガジェットの表示/非表示を切り替えたり、配置を変更したりできるだけでなく、プラグインを使って機能拡張することも可能。rmskinパッケージというファイルをインストールすれば、ほかのユーザが作成したガジェットのセットを簡単に利用することもできる。
個々のデスクトップガジェットは「スキン」と呼ばれ、「Rainmeter」では、複数のスキンをまとめたセットを作って管理できる。各スキンは個別に表示/非表示を選べるほか、表示位置(デスクトップ固定、最前面、最背面、通常など)や透過率、マウスオーバー時の表示(隠す、フェードイン/アウトなど)を設定することも可能。タイトルラベル部分をドラッグすることで、表示位置を自由に移動できる。
標準状態では「illustro」というセットが登録済み。含まれるスキンは、
- Clock:デジタル時計。日付、時刻、曜日を表示
- Disk:ハードディスクの総容量と使用量を表示。システムドライブのみを表示するDisk.iniと、複数のドライブを表示するDisks.iniがあり、切り替えて使用できる
- Google:スキン上のテキストボックスにキーワードを入力してWeb検索を行える。結果はデフォルトブラウザを起動して表示する
- Network:IPアドレス、アップロード/ダウンロードの速度を表示
- Recycle Bin:ごみ箱内のファイル数と総容量を表示。タイトルラベル部分を左クリックするとぼみ箱が開き、右クリックするとごみ箱を空にする
- System:CPU、メインメモリ、スワップメモリの使用率を表示。タイトルラベル部分を左クリックすると、Windowsタスクマネージャが起動する
- Welcome:スキンの概要やマニュアルページへのリンクなどが書かれたウェルカムメッセージを表示する
となっている。各スキンの表示/非表示選択や表示位置の指定がまとめられたものを「テーマ」と呼び、テーマを切り替えることで、スキンや配置場所を簡単に変更できるようになっている(オリジナルの言語表記では“Theme”ではなく“Layout”となっている)。DLLファイルの形で提供されるプラグインを使えば、より高度な機能を追加することも可能だ(AdvancedCPU、CoreTemp、Folder、iTunesなど、計22種類のプラグインが収録されている)。さらにスキン、テーマ、プラグインの三つがまとめられたrmskinパッケージを作成することも可能。Webで公開されているパッケージをインストールすれば、簡単な機能追加からデスクトップの雰囲気を一新させるようなカスタマイズまでを簡単に行える。
アプリケーション全体の管理画面では、表示言語の選択やアップデートの自動確認、スキン編集に使用する外部エディタの設定、スキンの表示オプション設定、テーマの管理などを行える。