登場するキャラクタがいずれも魅力的かつ個性的。ストーリー重視の中編RPGだ。前半では、ランバートとペニーの関係がとてもほほえましく、ほっこりとする。ただ、ストーリーパートの比率が高く、モンスターとの戦闘やダンジョン探索以外はストーリーを眺めることが多い点は好みが分かれるところかもしれない。RPGパートでは、モンスターとの戦闘のほか、転職システムによるキャラクタの育成や、料理システムによるアイテム生成、賞金首システムによる資金稼ぎなどといったやり込み要素も用意されている。雑魚モンスターとの戦闘では100%逃走できるのもうれしい。戦闘そのものは装備やレベルによって、まったく刃が立たないか楽勝かの極端に振れやすい。
推理の難易度はそれほど高くはない。ただし、全問正解しないとトゥルーエンドを見ることができないようなので、推理パートに入る前のセーブは重要だ。ゲーム中盤以降は鬱展開が続く部分もあり、この点でも評価が分かれそうだ。
(秋山 俊)