パソコンにあまり慣れていない人でも使いこなせる、わかりやすいデジタル“人生ノート”。ほとんどの機能は直感的に使うことができるのに加え、親切な操作ガイドがナビゲートしてくれるので、迷うことはないだろう。ステップガイドは、機能を絞って入力したい方にお勧め。入力の進捗状況を項目別に「未」「済」のマークで確認することができる。件数の多くなる家族や知人の連絡先は、多くの年賀状ソフトが採用している共通フォーマット「ContactXML」形式からのインポートにも対応し、入力の手間を省ける。
各カードには、関連資料として外部ファイルへのリンクを設定することも可能。例えば、保険証書のスキャン画像やパソコンマニュアルのPDFをリンクさせることで、対象ファイルを外部アプリケーションですぐに開くことができる。
特に便利なのが、不慮の病気や事故などの「もしもの時」に、必要になるさまざまな情報をまとめておけること。記述内容に法的な効力はないとのことだが、家族への負担を減らせるというメリットがある。
ライフプランのシミュレーションにはかなりたくさんの項目が用意されている。すべての項目に答える必要はなく、抜けている項目は推計や統計値にもとづいて補ってくれる。もちろん、できるだけ将来を予測し、なるべく詳細な数値を書き込むほど、正確なシミュレーションを行える。
(坂下 凡平)