過去・現在の「記録」「覚え書き」や将来の「設計」を整理するためのデジタルノート。ライフプランやローンのシミュレーション機能も搭載する。「マイノート 人生設計」は、自分自身や家族、友人、知人の名前や生年月日、口座やカードの種類・番号、パスワードなど、忘れては困る重要なデータを一括管理できる“ライフプラン作成ソフト”。カード型のフォームに入力してゆくだけで、自分自身や家族の「プロフィール」、親族・知人の「連絡先情報」、現在までの足跡を書き記した「自分史」、もしもの時に備えて自分の希望を家族に伝える「エンディングノート」などを簡単に作成できる。
画面上部に配置されたメインメニューの項目は「私」「家族・知人」「お金」「生活」「健康」の五つ(そのほかに「その他」「カレンダー」もある)。それぞれ、
- 私……本人のプロフィールや免許証番号などの覚え書き、自分史、イベント、やりたいこと、想い・願い
- 家族・知人……周囲の人の個人情報(名前や続柄、生年月日、連絡先など)。ペットも含む
- お金……銀行・証券の口座、クレジットカード・電子マネーなどの番号や有効期限、パスワード、証券、ファンド、不動産、加入している保険、年金
- 生活……公共料金(電気、ガス、水道など)、電話、プロバイダ、パソコン(機種名、メーカー、連絡先、起動パスワード)
- 健康……病院(名称、住所、連絡先、主治医)、持病と薬(病名、薬、病院、担当医)
といった内容を登録できる。入力は簡単。用意された入力用のフォームに、必要な情報を登録してゆけばよい。例えば「生活」の「電話」では、契約電話番号、会社名、連絡先、支払方法などを1契約ごとに入力する。「お金」の「生命保険」では、商品名、保険会社名、契約者名、被保険者名、保険金受取人、証券番号、保険開始日・満了日といった基本事項のほか、保険会社の連絡先、保険証書の保管場所、保険内容、メモ(保険金や特約など)も入力できるようになっている。パソコンの操作に不慣れな人にも使いやすいように、充実したナビゲーション機能を搭載。初回起動時には初期設定ダイアログが開き、パスワード(起動時に毎回必要)、姓名、血液型、生年月日、住所、電話番号、メールアドレスなどを入力するよう促される。2回目以降では、50を超える機能のうち、重要度の高いもの15種類(基本事項(5)、生活と人生設計(5)、もしもの時の備えとメッセージ(5))に絞られた「ステップガイド」が開く。
記念日やイベントなどが時系列で表示されるカレンダー機能も備える。例えば、家族の誕生日や記念日、冠婚葬祭、旅行、イベント、大きな買い物などを、12年/1年/1ヵ月/1日単位で閲覧することが可能。保険の契約日・満了日、ローンの借入日・返済完了(予定)日を確認することもできる。
「人生設計のシミュレーション」機能で利用できるのは「ライフプラン」「葬儀費用」「ローン」「相続税」の四つ。
- ライフプラン……家族構成、収入や生活費、保険や年金などの加入状況を入力することで、年齢を追って変化する収入・支出や収支残高・貯金の変遷を一覧表またはグラフで確認できる
- 葬儀費用……葬儀プランの種類による概算費用、読経料・戒名料、墓地費用、さらに会葬返戻金や香典返し、通夜の振る舞い、精進落としといった葬儀に掛かる費用をまとめて計算してくれる
- ローン……借入金額と返済期間、金利、返済方法(元利均等・元金均等)、ボーナス時の増額分、返済開始年月を指定することで、毎年・毎月の返済額および利息分、元本充当分、元本残高を一覧表で表示。返済額と残高をグラフでも確認できる
- 相続税……相続財産、配偶者の有無、子どもの人数から相続額を概算する
「もしもの時のシミュレーション」機能では、入院・葬儀などの緊急時に必要となる連絡先をまとめて登録できるほか、「医療」「介護」「葬儀」「お墓」などの項目ごとに、本人の意思が確認できなくなった場合に備えて、家族に伝えておきたいことを書き込んでおける。例えば、難病になった場合の告知や延命治療の可否、尊厳死、臓器移植の認否、最後を迎える場所(自宅、専門施設、家族にまかせるなど)、介護になった場合(自宅で、専門施設で、家族にまかせるなど)などを登録しておける。大半は選択式で、入力は簡単。必要であればテキストメモを入力することもできる。データはパスワード保護される。家族閲覧モードもあり、本人以外でも生年月日を登録すれば、ノートを閲覧できるようになっている(データの編集や追加はできない)。