ソフトを開発しようと思った動機、背景
一作目の「リズベルルの魔」が、実はもともとノベルゲームとして制作したものではなく、Webノベルとイラストシリーズをあとからゲーム形式にまとめ直したものだったので、「次は最初からノベルゲームとして公開することを前提に作ってみよう」と考えて制作したのが本作「永遠のメルディラージェ」となります。開発中に苦労した点
基本的に自分は一人で制作しているのですが、本作品ではシナリオ段階から作り込めるところと、そうでないところを意識した話作りを心がけました。物語の舞台を閉鎖的な空間にして必要な背景素材を節約したり、見せ場はムービーを入れて豪華にする代わり、バンクとして使用することで印象を強めるとともに、全体の作業を軽くしたり……といった感じに。なかなか大変な作業でしたが、結果的に方針が定まったことで、作品のカラーを統一することができて、前作よりステップアップしたものに仕上がったと感じています。
作品の見どころ
本作品は前作から一転して謎めいたお話となっています。
はじめはキャラクタが何だか雰囲気で喋っているような、散らかった印象を受けるかもしれませんが、それが物語の終わりには意味を持って浮かび上がり、最終的にプロローグがまったく逆転した印象になる点が見どころです。
また、前作から引き続きロボットらしきものが登場し、今度は派手なアクションを繰り広げるのもウリのひとつ。さらに本作品は独立した物語であるものの、「ほんとうの物語」シリーズの第二弾として、クリア後には前作「リズベルルの魔」と連動する仕掛け「ダブルクリア特典」もあり、シリーズものとしても楽しめる作品となっています。
「リズベルルの魔」は、フリー版に追加要素と新たな続編を加えた「リズベルルの魔1+2」(http://tokiteto.chu.jp/lbm2_index.htm)という新バージョンを公開しており、今後も展開を広げてゆく予定なので、ぜひ本作「永遠のメルディラージェ」とあわせてお楽しみいただければと思います。
(ときてっと)