自分で考えた間取りを手軽に図面化し、使い勝手やインテリアのカラーコーディネートまで簡単に確認できる“マイホーム作りを夢見る人必携”のソフト。間取り図の作成は、図面上にドラッグ&ドロップした基本パーツを好みのサイズに調整し、配置してゆくだけ。ビジネスグラフィックソフトでチャートを作成するのとほとんど変わらないし、使い方はすぐにマスターできる。
実際のパーツが多数登録されており、従来バージョンのようにダウンロードしてこなくてもよいし、メーカーや品番、価格といった情報に加え、実際の商品写真を確認できるのは「パーツの選択」「仕上がりの確認」のどちらにおいても便利だ。
できあがりのイメージをチェックするという点では、3Dによるパース表示も重要だ。外壁や屋根などを個別に選べるだけでなく、一括変更で全体のテイストをがらりと変えることもできる。もちろん、外観だけでなく内観も同様だ。
このスタイル選択は「キュート」「カジュアル」「ナチュラル」といったキーワードで候補を絞り込めるが、そのほかにインテリア診断機能でも複数のユーザにそれぞれの好みを登録しておくことで、コーディネートを評価してくれる。
こうした機能を利用して間取り図を作成し、家族の意見を聞きながら、具体的なイメージを固めておけば、業者との打ち合わせもスムーズに進み、理想の家作りに役立ってくれることだろう。
間取り図から立体化する際には、地面から家が飛び出してきたり、一階から順に積み上がってきたりするようなアニメーション表示にも対応し、自分の家を作り上げてゆく楽しみにちょっぴりエンターテインメント性が加味される。立体モデルの中を動き回れるウォークスルー機能も、できあがりの確認だけでなく、自分の家を持つ喜びとモチベーションを高めてくれそうだ。
(福住 護)