理想のマイホーム作りをサポートしてくれる住宅設計支援シミュレータ。3Dモデリングでの外観・内観の確認や耐震強度診断、消費電力予測などにより、住宅設計をリアルにイメージできる。「3Dマイホームデザイナー」は、製図や3Dのスキルがない人でもパーツを配置するだけで、間取り図や立体モデルを作成し、外観や内観のチェックまで行える“間取り&3D住宅デザインソフト”。新バージョン「12」は「3DマイホームデザイナーLS4」の後継にあたり、「ワンクリックでの住宅モデルの立体化」「間取り図や3Dパース図のFacebook投稿」「ほかのユーザのクチコミチェック」などの機能が新たに追加された。さらに、4万点以上の住宅パーツをクラウド上から直接閲覧・利用することも可能(6ヵ月間無料で利用できる)。
使い方は簡単。ナビゲーションツールの手順にしたがって敷地の形状や部屋の配置を決め、ドアや窓、家具などのパーツを配置してゆくだけで間取り図が完成する。できあがった間取り図を立体化して、外観や内観を3Dでチェックすることも可能。変更したい個所があれば、間取り図設計画面に戻って修正できる。
部屋のパーツは玄関、リビングといった基本的なものが用意され、図面上に配置後、ドラッグで自由にサイズを変更することが可能。ドアや窓、シンク、照明器具、テーブルなどは、実際の製品4万点以上が登録済み。パーツサムネイルのクリックで、メーカー、品番、価格、サイズ、消費電力、商品写真、特徴などを確認できるようになっている。
屋根は、形状や勾配を設計できるほか、鬼瓦や風見鶏、テレビ用アンテナなどを配置することも可能。太陽光発電パネルを設置した場合の年間発電量もシミュレートできる。
間取り図ができあがったら、簡易構造診断ツールを使って耐震性をチェックしたり、消費電力量、建築費の概算、収納スペースの容量や容積比診断などを行ったりすることも可能だ。
ナビゲーション用メニューから「立体化」を実行すると3D用画面に切り替わり、立体モデルが表示される。この画面では、外観・内観の表示に加え、外壁や壁、床などの素材テクスチャを変更して雰囲気の違いを比較したり、パース図の背景に青空や夕景、夜空などの画像をセットして、周囲の環境との調和を確認したりすることができる。
さらに診断機能を利用すれば、日照時間のチェック、色覚に障碍のある方や白内障の方にどのように見えるかをシミュレートできるほか、インテリアコーディネートの診断とアドバイスなどを受けることも可能だ。
パース図は印刷したり、静止画として保存したりすることが可能。高画質イメージのレンダリングにも対応する。そのほか、視点の高さや角度を設定して家の中や外を動き回れるウォークスルー機能、作成した3Dデータをサーバへ送信し、スマートフォンやタブレットでいつでも閲覧できる3Dプレイス機能なども利用できる。
間取り図は多数のサンプルデータが収録され、さまざまな条件を組み合わせて絞り込み検索を行うことが可能。間取りの参考として役立つ。